注意!
【この日誌にはVer3.1の冒頭部分までのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいですか?
ドルワーム王国の王立研究所ドゥラ院長から無事に反重力飛行装置を借りることに成功したマイユ。ダストンという余計な荷物を背負わされたものの、ついに竜族の隠れ里があるという煙霧の谷に辿り着く。しかし…
マイユ
「ぜぇ… ぜぇ…」
ダストン
「この程度の移動でバテるなんて、アンタ意外とポンコツだったんですねぇ。そういうヤツは好きですよ」
マイユ
「ア… アンタねぇ… 自分は荷物袋の中に入ってただけのくせして、ここまで来るのがどれだけ大変だったと思ってるの…!?
ドルワーム王国から馬車に乗ってオアシスの隊商宿まで行って、そこから走ってガタラの町まで戻って、鉄道でレンドアに移動して、グランドタイタス号でグランゼドーラ王国に着いて、また馬車に乗って三門の関所に送ってもらって、さらにそこから走ってモンセロ温泉峡まで行って、そこでようやく反重力飛行装置に乗ってここまで来ることが出来たのよ! つくづくアストルティアの広さを思い知らされたわ。冒険者たちが忌み嫌っているという 『お使いクエスト』ってこんな感じなのかしら…」
ダストン
「まったく。そんなに大変ならドルワーム王国を出てすぐ反重力飛行装置とやらを使えば良かったじゃねぇですか」
マイユ
「ドゥラ院長が言ってたでしょ、復元したばかりでまだ稼働実験の途中だからどんな不具合を起こすかわからないって。ドルワーム王国からこの煙霧の谷までどれだけ離れてると思ってるの?それにレンダーシア大陸を包んでいる紫の霧をこの乗り物で越えられるとも思えないわ。
…っと、お喋りしてる場合じゃないわね。ようやく煙霧の谷まで来たのはいいけど行き止まりか…。多分この奥が竜族の隠れ里だと思うんだけど」
ダストン
「うぷぷぷ、この奥からガラクタちゃんのニオイがプンプンしやがりますよ!」
マイユ
「ちょっとダストン、あんまりうかつに触らない方がいいんじゃない?」
ダストン
「…あぎゃっ!?」
マイユ
「な、何っ!? 壁が光ってる!?」
マイユ
「壁が消えてトンネルが…
罠かしら? でも、行くしかないわね」
?
「…なんと? 結界に異常を感じて来てみれば、またしても異種族の来訪者とは…。
竜笛の音色以外であの結界を破るには神々の力でも持ってせねば不可能なはず」
マイユ
「竜族!?」
?
「そう身構えんでも良い。わしはオルゲン。この隠れ里に住む竜族の族長じゃ。そなた達は何者じゃな?あの人間の若者といい、こんな所に異種族の者が来るのは余程のことじゃと思うが」
マイユ
「人間の若者……… !
エックスさんをご存知なのですか!?」
オルゲン
「ほう、そなたはエックスの知り合いなのか」
マイユ
「突然来訪した無礼をお許し下さい。私はエックスさんの友人でマイユと申します。こっちのドワーフの男性はダストン」
ダストン
「アンタ!おとなしくわしをガラクタちゃんの所に案内するです!隠すとためにならねぇですよ!」
マイユ
「ふんっ!!」
ダストン
「あぎゃばーっ!?」
マイユ
「失礼しました。彼のことは気にしないで下さい」
オルゲン
「あ、ああ。
そ、それでこの里に来た理由は一体何じゃな?」
マイユ
「はい、実は…」
オルゲン
「…そうか、エックスから聞いてはいたが例の竜族の男がアストルティア中で災いを振りまいていたというのは本当だったのじゃな」
マイユ
「そのアンテロという竜族が使った毒を治療する手がかりは竜族の世界にあると思うんです。お願いです!どうか行き方を教えて頂けませんか?」
オルゲン
「この隠れ里の結界を破ったということは、そなた達は神々の加護を受けているのかもしれんな… よかろう、お教えしよう」
マイユ
「本当ですか!? ありがとうございます!」
オルゲン
「竜族の世界… それはレンダーシアの中央、エテーネ島のはるか上空に浮かぶ 『奈落の門』の向こうにある。ついさっきエックスにその門を開く鍵である『竜の聖印』を渡したところじゃ」
マイユ
「ついさっき!?」
オルゲン
「奈落の門が再び閉ざされたら聖印を用いずにもう一度開けるのは不可能じゃ。わしの飛竜に案内させるゆえ、急いでエックスを追いかけなされ」
マイユ
「奈落の門… その向こうに竜族の世界が… アロルド、きっと治してあげるから待っててね!」
はたしてマイユはエックスに追いつき、竜族の世界に行くことができるのか?
その結末は…
あなた自身の目で確かめて下さい。
【 マイユ、奔る! 完 】