注意!
【この日誌にはVer3.5までのネタバレが含まれております】
【この日誌は妄想二次創作ネタ日誌です。広い心でお読み下さい】
よろしいでしょうか?
…此なるは遥かな神話の時代
未だ世界が平和だった頃の話
六柱の種族神たちは長兄ナドラガの招集に応じナドラグラムにある調停の祭壇へと集まっていた。
ガズバラン
「兄者が我らに招集をかけるとは如何なる仕儀であろう」
ピナヘト
「どうせまたくだらないことでも思いついたんじゃないの?」
エルドナ
「まぁそう言わずに」
グランゼニス
「私はこうして兄さんや姉さん達と会える機会が出来て嬉しいよ」
マリーヌ
「おチビちゃんの言うことも分かるけどねぇ。ナドラガ兄さんの思いつきにも困ったものだわ。こないだだって…」
ワギ
「…静かに。ナドラガ兄が来たぞ」
ナドラガ
「よく集まってくれた我が愛しき弟妹たちよ。再び見えることが出来て嬉しいぞ」
ガズバラン
「して兄者。此度の招集は一体如何なる理由か?」
ナドラガ
「うむ。お前たち 【曜日】 という物は知っているか?」
エルドナ
「…ヨウビ?」
ナドラガ
「なんでも異世界では【曜日】なる物で七日間を一区切りとしているとか。我はこのアストルティアにも【曜日】というものを取り入れようと思う。奇しくも我ら兄弟も丁度七柱。そこでそれぞれに因んだ曜日を決めようと思うのだ」
ピナヘト
「…兄貴のヤツ、まーたファルパパ神あたりから異世界の知識を吹き込まれたな」
グランゼニス
「まぁまぁ、いいじゃないか」
エルドナ
「すると曜日の順番は兄弟順になるのでしょうか?」
ナドラガ
「うむ。最初の曜日は空の神である我に因んで『空(くう)曜日』と名付けよう」
マリーヌ
「…なんか語呂が悪くない?」
エルドナ
「すると次は長姉である風の神の私に因んで『風(ふう)曜日』かしら」
ピナヘト
「最初が空(くう)で次が風(ふう)じゃややこしいことこの上ないね」
ガズバラン
「じゃあ三番目は火の神である我に因んで『火(か)曜日』か」
グランゼニス
「おお!なぜか分からないけどすごくしっくりくる呼び方だ!それに順番も良い!」
ワギ
「四番目は土の神である我に因んで『土(ど)曜日』か… なぜだ、語呂は良いのに順番にものすごく違和感があるぞ。我は最後の方が良い気がする…」
マリーヌ
「五番目は水の神である私に因んで『水(すい)曜日』ね。…私もすっごい違和感。ワギ兄さんと順番を代わった方が良いんじゃないかしら」
ピナヘト
「六番目は花の神のオイラに因んで『花(か)曜日』だね。あれ?でもこれだとガズバラン兄貴と呼び方が同じになっちゃうな」
グランゼニス
「最後は勇の神である私に因んで『勇(ゆう)曜日』。うん!なかなかいいんじゃないかな?」
ナドラガ
「よし、これで七つの曜日が全て決まったな。ではこれからアストルティアでは『空、風、火、土、水、花、勇』の七曜日をもって『週』と称することとしよう」
ルティアナ
「楽しそうね、皆。いったい何の話をしているのかしら?」
ナドラガ
「これは母上!実はかくかくしかじかで…」
ルティアナ
「 【曜日】…? それは素敵な考えね。素晴らしいわナドラガ」
ナドラガ
「母上に誉めて頂けるとは、これに優る喜びはありません」
ルティアナ
「それで、私の曜日は?」
一同
「……………え?」
ルティアナ
「私の曜日は無いのかしら?」
ナドラガ
「(…お前達、何か良い考えは無いか?)」
ガズバラン
「(兄者が言い出した事だろう?兄者が母上を説得するべきだ)」
エルドナ
「(しかし母様を説得するのは骨が折れますからねぇ…)」
ピナヘト
「(オフクロはああ見えてかなり頑固だからなぁ)」
ワギ
「(『七つの曜日はもう全て埋まっていて席が無い』などと言おうものならどうなるか…)」
マリーヌ
「(この前もそれで大変な目にあったものねぇ。危うく世界が破滅する所だったわ…
あら?グランゼニスは?)」
グランゼニス
「母上!実は七つの曜日はもう全て埋まっていて席がな…
モガッ!?」
ガズバラン
「グランゼニス!ちょっと話があるからこっちに来い!」
エルドナ
「どうしたの!?顔色が悪いわよ!」
ワギ
「いかんな!風邪でもひいたのかもしれん!」
マリーヌ
「母さま!感染ると悪いから下がって!」
ピナヘト
「しっかりしろグランゼニス!」
ナドラガ
「母上!申し訳ありませんが今日の会議は中止いたします!」
ルティアナ
「…みんな仲が良くて何よりね。ふふっ」
その後、アストルティアで【曜日】が定着することは無かったのであった。
【 紛糾!種族神会議 完 】