※ 注意!
【 この日誌はバージョン4のメインストーリーにおける 『 重大なネタバレ 』 を含んでいます 】
【 この日誌には妄想、憶測、推論が含まれております。 広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
【 ドミネウスの少年時代 】
エテーネ王国歴687年、エテーネ王家のひとりルザイオスの長子としてドミネウスは生を受けました。
幼少期のドミネウスについての情報はゲーム中には見当たりませんが、時渡りのチカラが弱かったということから父王からの期待は薄かったのではないかと思います。
ドミネウスが12歳の時に弟パドレが生まれました。
歳の離れた弟を最初は可愛がっていたドミネウスでしたが、やがて弟には生まれながらにして強大な時渡りのチカラが備わっていることがわかると静かな嫉妬の炎が宿りました。
さらにパドレが成長するにつれ文武両道な才能と清廉結実な人格が顕著になってくると、それに比例してドミネウスの劣等感は増大していったのです。
【 マイナとの出会い 】
弟パドレに鬱屈した感情を抱いていたドミネウス。そんな彼の人生に一筋の光が差しました。
エテーネ王国の市街に視察に出た時に偶然出会った市井の娘マイナです。
ドミネウスとマイナは激しい恋に落ち、互いの身分の差もいとわずに愛を育みました。
そして1年後、二人の間には娘ベルマが生まれたのです。
この時ドミネウスは20歳。まだまだ、未来に希望を見いだせる年齢でした。
【 マイナの死 】
しかし幸せな時も束の間、ドミネウスを悲劇が襲います。
マイナが突然自ら死を選んだのです。
マイナの時の指針書には次のように書かれていました。
「 愛しい人を 家に招き 日々の感謝を伝えよ。
すべては エテーネの未来のために。
愛しい人を 家に招き 愛の喜びを分かち合え。
すべては エテーネの未来のために。
愛しい人を 家に招き 娘の将来を語り合え。
すべては エテーネの未来のために。
……最後のページは 黒いインクで
ぐちゃぐちゃに 塗りつぶされている。 」
この時の指針書を読んだドミネウスは、マイナを死に追いやったのは父王ルザイオスだと直感しました。
以前からマイナの存在を疎んじていた父が、時の指針書を改竄しデタラメの指針でマイナに死を促したのだと。
そう考えたドミネウスはルザイオスに詰め寄るも取り合ってもらえません。
そこで、密かに時見の神殿に侵入して直接 「 時見の箱 」 に接触します。
ですが、それによって得られたのは 「 時の指針書は決して改竄できない 」 という残酷な事実でした。
※
しかし、時見の箱ことキュロノスは長年にわたって 「 自分に都合の良い時見の結果 」をエテーネ王に伝えて、エテーネ王国を支配してきました。
ゲーム内で明確に示唆されてはいませんが、この時ドミネウスが知った 「 時の指針書は決して改竄できない 」 という情報も嘘ではないかと思います。
おそらくキュロノスは以前からドミネウスを傀儡として利用することを計画しており、そのためにドミネウスの負の感情を増大させるためにマイナを死なせ、 「 時の指針書は決して改竄できない 」 という嘘を教えて時の指針書は絶対であるという信奉を植え付けたのでしょう。
もし、「 時の指針書は改竄できる 」 と教えられていたらドミネウスの憎しみは必要以上に父王ルザイオスに向かうこととなり、それはキュロノスの計画にとって好ましくなかったのだと思います。
すべては時の指針書の啓示であると悟ったドミネウスはマイナと娘ベルマのことを忘れ、父王ルザイオスが勧めるままにルミラーハと結婚するのでした。
その4 に続きます