※ 注意!
【 この日誌はバージョン4のメインストーリーにおける 『 重大なネタバレ 』 を含んでいます 】
【 この日誌には妄想、憶測、推論が含まれております。 広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
【 海洋都市リンジャハルにて疫病が発生 】
エテーネ王国歴726年。(本編ストーリーから1年前)
ドミネウス40歳。 パドレ28歳。
海洋都市リンジャハルで謎の疫病が発生し、住民の実に三分の一が命を落とすという大惨事となりました。
この事態を鎮めるためパドレがエテーネ王国の使者として、王家の秘宝である宝珠を携えリンジャハルを訪問することとなります。
しかし、そのことにファラスが異議を唱えました。
ファラス
「 ……では、リンジャハル行きを承諾なされたと、そうおっしゃるのですか。パドレ様。 」
パドレ
「 はやり病によりかの海洋都市リンジャハルは甚大なる被害を受けた。同盟国として放置するわけにはいくまい。
王子である俺がリンジャハルまで出向けば両国の友好はいっそう確かなものとなろう。ドミネウス兄上もよく考えたものだ。 」
ファラス
「 ですが……国王陛下がご病床にあるこの時期にエテーネ王宮を離れるとは……。 」
パドレ
「 ……リンジャハルを襲ったはやり病の被害がそれほどおそるべきものだったというだけさ。これも王家に連なる者の役目だよ。
父上のおそばには第一王子である兄上がついているのだ。何も案ずることはあるまい。 」
ファラス
「 ……おそれながら 今この時にわざわざ実の弟を遠方へ追いやるのは、パドレ様が次期国王に指名されるのを防ぐためでは? 」
パドレ
「 ドミネウス兄上は国王代理という重責によりいささか気難しくなっているものの心根は優しい方だ。他意などあるはずがない。
お前とて長年父上の補佐を務められてきた兄上の手腕はよく知っておろう。そもそも長子が王位を継ぐのは当然のこと。
……それに海洋都市リンジャハルの長は懐かしき我が学友 召喚士リンジャーラだ。
この任務は軍務続きで疲れていたこの俺にしばらく友と旧交を温めてこいという兄上なりの優しさなのだ。
まあいい。先ほどの発言は忘れるとしよう。だが二度とドミネウス兄上のことを悪く言うのではないぞ。ファラスよ。 」
ファラス
「 かしこまりました 我が主 」
パドレは心の底から兄ドミネウスのことを信じていました。
しかし、ファラスの懸念は数ヶ月後に現実となってしまうのです。
のちに 「 リンジャハルの大災害 」 と呼ばれることとなる大事件は、この時すでにその萌芽をはらんでいたのでした。
その6 に続きます