※ 注意!
【 この日誌には、バージョン2メインストーリークリアまでのネタバレが含まれております 】
【 この日誌には、偽メルサンディ村外伝クエスト 「 英雄と魔女のフィナーレ(クエストNo.370~372) 」 のネタバレが含まれております 】
よろしいですか?
ワシの名はパンパニーニ。メルサンディ村に住む童話作家じゃ。
いや、童話作家 「 じゃった 」 と言った方が良いかの。
なにしろワシ、すでに死んでおるんじゃからな。ほっほっほ♪
ん? どうして死んだ人間が元気にしておるかじゃと?
よぅ聞いてくれた!
実はワシは自分が書いた童話に、ワシをモデルにしたキャラクターをこっそりと登場させるのが趣味なんじゃがな、どういうわけかワシが書いた童話 「 小さな英雄ザンクローネの物語 」 の世界が現実化してしまったうえに、ワシの魂がワシをモデルにしたこのキャラクター、パニーノの体に入り込んでしまったんじゃ。
おかげで、享年87歳のジジイがこうして若々しい体で元気に動き回れるというわけじゃな♪
まぁ、どうしてワシが書いた童話の世界が現実化してしまったかは、今もよくわからんのじゃがの。
あの旅人の話では、大魔王のチカラがどうのと言うことじゃったが・・・
難しい話はどうでもいいわい。
今のワシは詩人パニーノとして英雄ザンクローネの偉業を讃える詩を村人や旅人たちに披露できるだけで幸せなんじゃ。
今日も村の広場にある英雄ザンクローネの像を見に村人や旅人たちが・・・
ん? あの男は・・・
パニーノ
「ラララ~ 旅のお方~ ザンクローネ~の像に見とれて~ いったいどうしたんだい~♪」
?
「ああ、このキャラクターはぼくが描いたんですよ」
パニーノ
「なに? バカなことを言うな! 英雄ザンクローネを生み出したのはこのワシ、パンパニーニじゃぞ!」
?
「えっ?」
パニーノ
「あ、いや、コホン…
ララ~ ザンクローネを描いたのが自分だって~ いったいどういうことなんだい~♪
」
?
「ぼくは絵を描く仕事をしていて、色んな絵を描いたんです。このキャラだけじゃない。もっとたくさん、そう、モンスターもいっぱい描いたっけ」
パニーノ
「…旅人さん~ あなたはひょっとして~♪」
?
「でも、もう僕が絵を描くことはないんです。もっとたくさん描きたかったし、やりたいこともあったけど、出来なくなっちゃって… みんなガッカリするだろうなぁ」
パンパニーニ
「そんなことはないぞい」
?
「えっ?」
パンパニーニ
「ワシもザンクローネの物語を未完のまま筆を置かざるをえなかったから、おまえさんの無念はよくわかるつもりじゃ。だがな、おまえさんの作品を心から愛する者がいる限り、物語の続きを紡ぐ者が、志を受け継ぐ者が必ず現れるはずじゃよ」
?
「現れるでしょうか…」
パンパニーニ
「現れるとも。そうやって物語は 『 もうちっとだけ 』 続くんじゃ」
?
「もうちっとだけ ですか」
パンパニーニ
「永遠とも言える 『 もうちっと 』 じゃがな」
?
「それはそれでカンベンしてほしいなぁ」
パンパニーニ
「ほっほっほ。どうせならもう少しこの世界を見て回ったらどうじゃ? 急ぐ旅ではないんじゃろう。おまえさんが描いたという者たちがたくさんおるじゃろうから、会いにいってはどうかな」
?
「そうします。ありがとう、パンパニーニさん。それとも、パニーノさんかな?」
パニーノ
「ああ~ 旅の絵描き~ おのが描きし世界をめぐり~ たくさんの出会いをするだろう~♪」
これで終わりじゃないぞよ。もうちっとだけ続くんじゃ♪