※ 注意!
【 この日誌には バージョン7.1 メインストーリークリアまでの ネタバレが含まれております 】
※ 特に要注意!
【 この日誌はゲーム内外から得られた情報を元に、筆者が妄想によって補完した二次創作作品です。広い心でお読みください 】
よろしいですか?
【 魔界 と アストルティア の戦い 】
ナドラガ戦役のあと、神なき世界で六種族たちは自分たちの力で生きていかねばなりませんでした。
しかし、神に導かれることに慣れきっていた人々は、自分たちの力で種族をまとめる方法が分かりませんでした。
そんな時、彼らの指導者となったのが女神の使途たるフィネトカの里の六聖陣だったのです。
六種族は六聖陣の統率の下、戦火で荒廃したアストルティアの大地を復興していきました。
復興は順調に進みましたが、ここで新たな問題が発生します。
魔界に住む魔族が、ルクスガルン大洞穴を通ってアストルティアを襲撃し始めたのです。
襲撃は組織的なものではなく散発的で被害も大きいものではありませんでしたが、放置すればいずれ大規模な攻勢を呼び込むかもしれない。
六聖陣は魔族の勢力を弱めるために、闘戦士たちを率いて魔界に出征することにしました。
ルティアナは愕然としました。
「 六聖陣はジャゴヌバと戦う闘戦士を育てるための存在。
それがなぜ、かつてはアストルティアの同朋だった魔族と戦うのか? 」
ルティアナは知りませんでした。
魔界の誕生から数千年が経過し、魔界がどのように誕生したかを知る者はもはやフィネトカの里にすらいなくなっていたことを。
六聖陣による魔界討伐は繰り返し行われ、魔界の軍勢は大敗を続けました。
多くの魔族の命が失われるたびに、その悲しみと憎しみはジャゴヌバを刺激し、吹き出す魔瘴の勢いはますます強くなりました。
そして、大量の魔瘴は光の河の間隙を縫ってアストルティアの大地をも蝕みました。
皮肉なことに六聖陣が魔界で勝利をおさめればおさめるほど、アストルティアは魔瘴の脅威に晒されることになったのです。
このままでは魔界は濃密な魔瘴に呑み込まれて滅んでしまう。
そう考えた類い希な知性と魔力を兼ね備えた一人の魔族がジャゴヌバと契約して、魔界の統一と六聖陣の討伐に乗り出しました。
はじまりの大魔王 ゴダ の誕生です。
大魔王ゴダは魔界に乗り込んできた六聖陣と闘戦士たちとの戦いで史上初めて勝利すると、今度はアストルティアへの出征を画策しました。
これは、魔界に渦巻く魔族たちのアストルティアへの羨望と怨念を和らげるためであり、ゴダとしてはやむを得ない選択だったのです。
結果として、ゴダのアストルティア出征は失敗に終わりました。
二人の勇者によって、ゴダが討ち取られたからです。
しかし、この戦いが数千年にわたって続く、魔界とアストルティア、そして大魔王と勇者の戦いの始まりだったのでした。
「 大魔王の侵攻に備えて、アストルティアの防衛戦力として勇者を誕生させる 」
それは神の中で唯一生き残ったグランゼニスにとって、アストルティアを守るための当然の策でした。
しかし、ルティアナにとっては
「 自らの生み出した六種族たちが、魔界とアストルティア、大魔王と勇者という二つの勢力に分かれていつ終わるともしれない殺しあいを続ける 」
という悲劇の始まりを意味したのです。
ルティアナ神話 その10 に続きます。