※ 注意!
【 この日誌には Ver.6.5後期 メインストーリークリア までのネタバレが含まれております 】
※ 特に要注意!
【 この日誌は筆者の妄想の産物であり浅薄な知識に基づいて綴られています。間違った知識が多分に含まれている可能性があることをご了承ください 】
よろしいですか?
エルドナ神といえば 「 風の民エルフの種族神 」 です。
そしてドラクエ10のエルフは 「 自然を愛し 森と共に生きる 」 と公式に設定されています。
実際、エルドナ神は木々や森にとても縁が深く、Ver.6.4で訪れる神話時代の原初のエルトナ大陸 「 エルトナの混沌 」 は緑が豊かな土地であり、エルドナ神は創生のチカラを用いてアストルティアで最初の世界樹を生み出しました。
一方で、エルドナ神が竜族に罰を与えるために創った 「 嵐の領界 」 は暴風が吹き荒れ、稲光が大地を穿つ過酷な環境でした。とはいえ、他の炎、氷、闇、水の4つの領界に比べればまだ住みやすい土地だったかもしれませんが。
ともかく、エルドナ神が 「 風 」 と 「 木 」 に縁があるのは分かるのですが、嵐の領界に見られる 「 雷 」 のイメージが僕の中には無かったのですね。
なぜ、エルドナ神は雷が荒れ狂う嵐の領界を創ったのか?
その答えは 「 五行説 」 と 「 八卦 」 にありました。
【 五行説における 「 木 」 と 八卦の 「 風・雷 」 】
ご存知の方も多いと思いますが、五行説とは古代中国に端を発する自然哲学の思想で、万物は 「 火・水・木・金・土 」 の5種類の元素からなるという説です。
現代日本でも、曜日に使われていますね。
そして八卦は、これまた古代中国から伝わる易における8つの概念のことです。
こちらは占いや風水などでお馴染みですね。
八卦は 「 乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤 」 のそれぞれが森羅万象の様々な事物事象を表わしているとされ、その中には自然現象も含まれると考えています。
一例を示すと、
乾 (ケン) : 天
兌 (ダ) : 沢
離 (リ) : 火
震 (シン) : 雷
巽 (ソン) : 風
坎 (カン) : 水
艮 (ゴン) : 山
坤 (コン) : 地
となります。
さらに八卦は五行とも相関関係があり 「 震・巽 」 は 「 木 」 に対応しています。
つまり、五行説の 「 木 」 は、八卦の 「 雷・風 」 と関わりがあるということなのです。
【 雷を 「 稲妻 」 と呼ぶ理由 】
ここからは余談です。
日本では雷のことを 「 稲妻(イナズマ) 」 と呼びます。
これは、雷が鳴ると稲が豊作になるので、夫にとって妻の存在が欠かせないように、稲にとって雷は欠かせない存在だと思われてきたからです。
ただの迷信かと思いきや実はコレ、ちゃんとした科学的な根拠があるのです。
空気中には大量の窒素分子が存在しています。窒素は植物の成長を促す重要な元素ですが、そのままでは植物が取り込むことはできません。
ところが、雷が発生すると強力な放電現象によって空気中の窒素分子は化学反応を起こし、窒素酸化物になるのです。
この窒素酸化物が稲をはじめ植物にとって絶好の肥料となり、豊作になるというメカニズムなのですね。
近代に入ると電気によって水素と窒素を化学反応させ化学肥料を生成する 「 ハーバー・ボッシュ法 」 が確立され、現代においても世界中の食糧生産に寄与しています。
嵐の領界が他の領界に比べて植物が比較的多く、神獣の森のような広大な森を擁することが出来たのも、絶え間ない雷の恩恵なのかもしれません。
以上です。
読んでくださってありがとうございました^^