※ 注意!
【 この日誌の内容は筆者の推測を元に書いております。広い心でお読み下さい 】
よろしいですか?
提案広場で時々あがる 「 他の種族の武器の構え方に変更できるようにしてほしい 」 という提案。
正直なところ、それが出来たら良いなぁ と僕も切実に思います。
しかし、それはとても難しいのです。
なぜか?
その理由について僕が思うところを書いていきます。
【 武器を構えるポーズは全部で 896種類 】
同じ武器でも職業によって構え方が変わることは皆さんご存知だと思います。
とはいえ、中には武器の構え方が同じ職業もあるのです。
例えば片手剣を装備できる職業は、戦士、バト、パラ、魔戦、占い、遊び、魔剣、ガデ と全部で8職業あります。
僕が 人間おとな・男 で しぐさ:バトルポーズ・改を使って調べたところ、戦士、バト、パラ、魔戦 の4職は同じ構え方をしていました。
つまり、人間おとな・男 の片手剣の構え方は 5種類ある ということです。
同じように他の武器についても調べたら 人間おとな・男 の武器の構え方は全部で 64種類 ありました。
ドラクエ10でプレイヤーが選べる種族は、エルフ、オーガ、ドワーフ、ウェディ、プクリポ、人間おとな、人間こども の7種です。さらにそれぞれ男女の2種類があるので、実際は14種族ということになります。
14種族の全てが 64種類 の武器の構え方を有しているとすれば、その総数は 14 × 64 で 896種類 になるわけです。
【 もしも全ての種族が、他種族の全ての職業の全ての武器の構え方を選べるようにするなら、新たに作らなければならないモーションの数は 11648個 】
仮に 人間おとな・男 が他種族の全ての職業の全ての武器の構え方を選べるようにするならば、896 から 64 を引いた 832種類の 新規モーションを作らなければなりません。
これが 14種族全てとなると 832 × 14 で 11648
11648個 の新たなモーションを作らなければならないのです。
【 11648個 の新たなモーション作成に要する開発期間はどのくらいなのか? 】
2024年8月3日に放送された 「 超ドラゴンクエストXTV 12周年スペシャル 」 にてリードモーションアーティストの坂三枝子さんは
「モーションの内容によってどれくらい時間がかかるのかっていうのはさまざまなんですが、このような走りのモーションを完全に新規で作るとなると4、5日はかかるかなといったところです」
と語っていました。
実際には、すでにあるモーションを流用するのでそこまでの時間はかからないでしょうが、それでも1個のモーションを作るのに どんなに早くても1時間はかかると推測します。
11648個 のモーションの作成にかかる時間を 11648時間として、1日8時間労働ならば 1456日。
週に2日休むとしたら年間の勤務日数は約250日。
つまり、約5~6年かかる計算になるわけです。
もちろんこれは 「 一人で作業した場合 」 のことです。
しかし、Ver.6の時点での キャラクターモーションアーティスト の人数は先述した坂三枝子さんを含め全部で 7人。
担当部署のスタッフ総掛かりで、他のモーションの開発を全てストップして 「 他の種族の武器の構え方の実装 」 に勤しんでもその開発には 1年近くかかるわけです。
【 メニューの開発 】
上述したモーションの開発に加えて 「 メニュー 」 の開発もしなければなりません。
理想としては装備画面の
・ はずす
・ そうび(表示)
・ ロック
・ すてる
のメニューに 「 構え方 」 という項目を追加して、そこで 種族 と 職業 を選択するインターフェースが良いと思います。
この時に画面右側に表示されているアバターが、選択した 構え方 をしてくれたら分かりやすいでしょう。
ただ、そのためにはメニュー班の開発リソースもかなり割く必要があると思います。
以上のことから、僕は 「 他の種族の武器の構え方に変更できるようにするのはとても難しい 」 と結論します。
ただ最初に書いたように それが出来たら良いなぁ と切実に思っているのも事実です。
もし、将来この機能が実装されたら、皆さんには 「 運営・開発さんはものすごく頑張ったんだな 」 と讃えて頂けたら幸いです。
読んでくださってありがとうございました^^
オマケ
エルフ・男 の 魔法戦士(上) と レンジャー(下) の 弓の構え方の違い
微妙に違うw