ジューンブライドイベントが終わって一週間が経つ。
イベント開催時、批判意見をが相次いだイベントだったが、
何故あそこまで批判を受けたのだろうか。
本当に言葉遣いが悪かったのだろうか。
改めて振り返ってみよう。
まず、バツイチの不良債権という言葉。
昼ドラに出てきそうなとんでもない発言である。
当然バツイチに対する酷い発言であるし、
ドラクエにふさわしい発言ではないだろう。
しかし、このイベント自体が昼ドラのパロディみたいなものだし、
一部には「悪役だからこその発言だし問題ない。批判する人は言葉狩りだ!」なんて意見があったのも事実である。
しかし結局は台詞は訂正され、運営は不適切な発言があったと謝罪に至ったわけだが、本当にドラクエにふさわしくない発言だったから……バツイチを見下した発言だったから批判を受けたのだろうか?
俺は どうも少し違う気がするのだ。
勿論、バツイチを見下した発言が良いものとは思わない。
だが、悪役が悪役としてしっかり認識されていれば、
同じ言葉を使ってもここまで問題にはならなかったのではないだろうか。
このイベントは二度に渡り台詞の修正が行われたが、
「バツイチは不良債権発言」の他に「結婚は家柄欲しい為」という発言も削除されていた。
ここで俺は思った。
これは根本的に脚本が悪いから批判される事になったのだと。
運営が不適切と思われる台詞を取り除いた事で却ってこのイベントの駄目な部分が見えてくるというのは皮肉な話だが、ようは脚本に中身がないのである。
ようするに昼ドラパロしたいだけだったのだろう。
だからその部分を取り除いた事で何も残らなくなってしまったのだ。
勘違いしないようにいうと言葉を取り除いたのがいけないとは言っていない。
根本的に脚本が悪いのだ。
まず、悪役となる新郎だが、金はあるが性格は悪いよくある金持ちキャラ。
性格は一先ず置いとくとして、何故悪役なのかは愛ではなく家柄欲しさに結婚するから。
あれ?
でもミナヅキの方も新郎愛してなくね?
つまり、性格善し悪しの差はあれど、互いに愛はないわけだから
家柄の為の結婚なのは互いに一緒じゃん!
要するに新郎は悪役でもなんでもないのだ。
それどころか、ミナヅキは心のどこかでメッシの事考えてるし
姉は結婚妨害を企む始末。
あれ?
新郎を悪役にするの無理なくね?
そう、性格こそ悪いものの悪役になれてないから
唐突に言い出すバツイチを見下した発言がより不快なものになっていたのだ。
ただ、この発言を言わせたかっただけのイベントとしか思えない。
イベントの肝である「家柄欲しいから結婚」という部分を削除したところからも明白だ。
このイベントには中身がない。
例えばミナヅキが男に騙されてるとも知らず新郎を信じきっており、メッシをす好きだったとしても今回の結婚で前より幸せになれる筈だと結婚そのものには前向きで、
その上で騙されてた事に気づいた姉なりメッシが主人公に結婚とめるようにお願いするストーリーだったのならば、新郎が放つ「バツイチは不良債権発言」も、悪役の放つ言葉としてもう少しだけ許されたかもしれない。
実際には互いに愛がないのに、男側に愛がないのだけ悪い!みたいな強引な脚本だから悪役が存在しないただ単に昼ドラ風にバツイチの悪口言っただけのストーリーでしかないから、批判されるのは当然だ。
ようするに、結局一番悪かったのは中身のない脚本だったのだ。
ドラクエだからとか関係ない。
こんな脚本ならば、どんなゲームだろうが批判されて当然だろう。
脚本家には、単に言葉遣いが悪かったんだ等と簡単に捉えず、
しっかりとシナリオそのものが悪かったんだと認識していただき、
今後おなじような事はおこさないでいただきたいものである。