レンダーシア大陸の北部に位置する
グランゼドーラ王国(真)
入り口から入ってすぐのところに
彼らはいる
討伐隊員 ロナール
神官 ボナール
今回は彼らのことについて書こうと思う
その昔ある男がいた
この男には願望があり、
愛にあふれた家庭を作るというものである
そこでその男が考えたのが
男の子には自分の名前を入れた名前を
女の子には妻の名前を入れた名前にしよう
自分たちの名前が入っていることで
子どもに愛を伝えたかったらしい
ついでに、子供はできるだけたくさん欲しいと思った
子供が多いということはイコール愛にあふれている
しかし
妻1人にその重積を負わせることはできない(俺って愛情深い)
ということで、妻と呼ばれる愛人を数人囲うことにした
愛を隠れ蓑にしたただのゲス男なのだが
とりあえずそれは棚上げしておこうと思う
男の名前はナールという名前だった
そうお今回の主人公であるロナールとボナールの父親である
父親のナールは長男が生まれた時にこれからどんどん子供が生まれるので
ア行から名前をつけていきたかったが
これに、妻、愛人、祖父母から義父母、近所のおばちゃんから野良猫まで反対された
そんなちょっと表記を間違っただけで***になる名前なんて
かわいそすぎる!!
口々にそう言われた
ナール的には大変遺憾だったが
結局親族プラス近所の方との野良猫を交え会議をした結果
だめそうな文字を抜いて、その他の文字を木札にかき
名前付けボックスに入れて
生まれたら毎回くじ引きにしてランダムに名付けることになった
そこで
1番目に生まれたのがロナールで
7番目に生まれたのがボナールである
ちなみに異母兄弟で同い年である
彼らの他に同年生まれがあと11人いる(1人宇宙人とかではない)
2人は親元を離れて久しく数年会っていなかったが
ロナールがグランゼドーラに派遣された時に偶然ボナールも同じ場所に派遣されたのだった
「え?ロナール兄さん?」
「え?ボナール?」
この2人、仲は悪くないが特に話すこともないので
再開したとき以外会話は交わしていない
最近実家に帰った時に名前の由来の話を聞き
自分の名前が「あ」から始まらなくてよかったと
思うロナールなのであった
ちなみに彼らの兄弟姉妹は全員で46人
ナールは数年前に不慮の事故で儚くなっている
妻とナールの愛人たちは仲良く暮らしている
ということも記しておこう
ライター ホム・N・来栖