昨日のハウジング万博3日目にて、ご紹介した
マイタウン『雪の都』(7457-8585)にて公開している、「緑の教会」になります。
昨日は主催者・スタッフの皆様のおかげで
沢山の方にお越しいただきました。
この家を建てたのは昨年のことでしたが、
時間の関係でお答えできなかった質問や
作成裏側のお話がありますので、改めてメイキングを書きたいと思います。
元々この家は、それよりもさらに前に建てた「妖精図書館・別館」
(→後日ハウジングコンテストに出展する際に
「緑の図書館」と呼んでたのを改めました。
引っ越しで建て直していますが、マッシュ13106-1にて公開してます)
と同じ、『緑に浸食された建物』を建てたいというところから始まりました。
同時に、テーマとは別に新しい家でやりたかったことが、2つありました。
・1つの部屋だけで完結させる
・パイプオルガンの家具を使用する
ちょうどこのころに貰った、
パイプオルガンの使い道に悩んでたんですよねw
なのでこれを活かした家にするために、教会がテーマとなります。
上記の理由も有り、家を建てる時に最初に決めたのはパイプオルガンでした。
ちょうど教会の中心になる、パイプオルガンをどう配置するか。
それに教会として必要なものを並べていき、
そこに緑を重ねていっています。
最初の御挨拶の時にお話しした通り、
「家に入った時に自分が撮影で撮るときの構図(角から全景が見えるように)にしたい」
という想いがあったので、
パイプオルガンは通常なら部屋の角にあたる場所にあり、
部屋を斜めに使用しています。
斜めに使用するにあたって、部屋を仕切り直す必要がありました。
この時に、通常は教会なので
ステンドグラスを使用した方が良いのかと考えましたが
自分の中では「妖精図書館の本を開いた世界」だったので
本棚の壁を多めに利用することに。
部屋の入った右手に冒険の書ベッドがあるのも、同じ理由です。
これらの本棚を、フラワーモビールを裏向きにして被せながら
緑に染めていってます。
(モビール足りなくて買いに行ったら、マイタウン貧乏だったのでお値段に震えました。。。)
家を建てた当初は2枚目のような写真で、
「照明を明るくした状態で、キラキラした雰囲気」が
完成形と考えていたのですが、
その後のアップデートでカメラに「ソフト」のフィルターが追加され、
このフィルターを通した世界が、
自分のイメージに一番沿っていたため、今の形となりました。
家を斜めに使用するにあたって、
通常ならバージンロードの起点となる場所に、
本来の教会の入口が必要なため、見せかけの出入り口を作っています。
では、この入り口を通って中に入ったのは、誰なのか。
──実は昨日の公開のとき、意図的にしまっていた家具が3つありました。
それが、先の問いに対する解答であり、
自分がこの家の世界を考える時にモチーフとした人物の像です。
(ヒントは、再配置後に撮影した上の写真に写っています)
現在、妖精図書館の入口は
「メギストリスの都」の井戸の中にありますが
自分は、本来この入り口はどこにでも現れるものではないか、と考えています。
そしてさらに、妖精図書館にある本は、
語られなかった歴史の物語だけでなく、
本を通じて現と幻の狭間で忘れられたものを紡いでくれる。
それが、妖精図書館ではないか、と考えています。
この人物も何かをきっかけに妖精図書館へ足を踏み入れ、
そして、本の先にとある世界を垣間見たのでしょう。
それはきっと、大きな事件が起こる前は当たり前に存在した
いつかの日常だったのではないでしょうか。
(※妖精図書館の話は、あくまで自分の解釈です)
……このお話を掘り下げていくと、幾つかのクエストや
ストーリーのネタバレにかかることを話していく必要が出てきてしまい、
大勢の方(しかも最近始めた方もいるかもしれない)がいる中で
不用意にそういうネタバレを含む話に触れたくなかったため、
一連のお話を、家具ごと伏せたのでした。
日誌でもこれ以上はネタバレに踏み込んでしまいそうなので、
この家の背景のお話は、ここまでにしておきます。
実は、部屋を斜めにした理由はここにもあって、
家に入った時にこの人物が自然に視界に入るとともに
その人物の見ているものに、視線が行くことも期待していました。
そうすることで、自分の考えた部屋をもとに
お客様それぞれの物語の広がりを作るきっかけになれば、と思ったのです。
現在は再配置していますので、もしお時間がありましたら、
この家の世界にいた人物を見に来て頂けたらと思います。