本来、MMOにおけるゴールドという存在は、「時間の代償」といえます
時間をかけてたまに入手できる、あたればでかいモンスターレアドロップと、
時間をかけてこつこつ金策をしたゴールド交換する
時間の交換なんですよね
ですが、ドラクエ10では、同じ時間をかけたら同じゴールドを稼げるわけではありません
職人システムは、最高装備をまわせる資本金がある人がもっとも稼ぎがよい仕組みになっています
しかも、ミニゲームで最高効率を出すための製作をしなくてはいけません
数値を覚えるのは当然のこと、メモ書きしたり、録画したりですね
さらに其の作業を長時間繰り返す必要がある
これはもう内職といっていいですね
それ以下の人は討伐依頼、職人依頼、結晶装備量産、結晶作成、迷宮、福引クエ、強ボスめぐり
こんなところですか
当然ながら、職人とは稼ぎが違います
放送で、椿さんが「いまのバージョンで稼げない人はしんじられなーい」みたいなことを言いました
確かにお金を稼ぎやすくはなっています
ですがそのぶん最高レベルの装備の金額は上がっていますし、「コレをしないとお金を稼げない」という強迫観念のようなものが生まれてしまいます
本当はやらなくていいのに、やらないと損した気分になる「日課」問題ですね
堀井さんが嫌っていましたが、どうやら藤澤さんはわかっていないようです
椿さんは、効率&テンプレプレイヤーですので、何にも考えなしにやってると思います
運営にとっては便利ですね
資本金がないユーザーは、職人より数十、数百倍程度効率が悪い金策をやりなさい
何も考えなくていいから、時間をかけて金策しなさい
この資本金があるユーザーと、ないユーザーの格差
時間のある、あったユーザーと、時間の無いユーザーの間に広がる格差
この格差がカネトルティアの根幹たる問題です
だったら職人をやって儲ければいいじゃないの?
って思う人もいるでしょう
ですが、職人で儲けるには、現状の最高レベルの装備でなくてはいけません
それ以外の装備は回転率が低いため、向いていないのです
バザーでレベル50、60装備の価格、出品数を見てもらえばわかるかと思います
資本金が必要なのです
まぁそれでも水の羽衣や奇術師に代表するような人気がある装備をまわすという方法もあります
ですが、こちらはライバルが多いため薄利多売となり、最高レベル装備と比べ儲けが少なくなります
結局は日課と同程度の儲けでしょう
最高レベルの商材をまわすには、コツコツためるかギャンブルをする必要があります
時間がかかりますね
そして、ゴールドがある人ほどお金がたまりやすいので、金銭的格差は広がるばかりです
ドラクエ10のユーザーは比較的年齢層が高そうなので、リアルマネーをはらうことは何とかなっても、時間は少ないという人が多いと考えます
金策に時間をかけるより、冒険をしたい
内職するのは仕方ないとしても、最高レベル装備をまわすための資本金を入手したい
そんな人が多いと思います
そんなわけで、RMTに手を出す人もいるでしょう
時間をかけるくらいなら、リアルマネーを払うよって人がいる
そして、それによってキャラを削除されても、仕方ないかなと思う人がいるということですね
カネトルティア問題は、RMTの呼び水になっています
このままだと、ますます金策の時間比率があがり、ますますRMTをする人が増えるでしょう
先がありません
金銭的格差を広げるということは、MMOとしては好ましい状態とはいえません
差がありすぎると、ユーザー同士で遊べなくなっちゃいますからね
長時間ユーザーのみプレイすることになると、どこにでもあるMMOと同じになります
「いつものドラクエ」というコンセプトが本当であれば、改善が必要と思います