むかしむかし、一人ぼっちの女の人が、魔法使いにお願いしました。
「わたしには、子どもがいません。小さくてもかまわないので、可愛い女の子が欲しいのです」
すると魔法使いは、種を一粒くれました。
「これを育てれば、願いがかなうだろう」
種をまくとたちまち花が咲き中から小さな女の子が出てきました
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「はじめまして。あなたの名前はおやゆび姫・・・」
「あら?あなた小指が・・・。ヤク〇かしら?」
「そうね、じゃああなたの名前は薬丸さんよ」
薬丸さんはお皿のプールで泳ぎ、
葉っぱの舟をこぎながらきれいな声で歌いました。
そして夜になると、クルミのからのベッドで眠ります。
ある夜のこと、ヒキガエルのお母さんが薬丸さんを見つけ、
息子のお嫁さんにしようと、連れて行ってしまいました。
薬丸さんが泣いていると、
「大丈夫!ボクに任せて!」
メダカが助けてくれました
その後なんやかんやあって
結局野ネズミのおばさんと一緒に暮らすことに
野ネズミの家のさらに地面の奥には、お金持ちのモグラが住んでいました。
「なんて可愛い娘だろう」
モグラは一目ぼれして結婚を申し込みます。
「よかったじゃない。これであなたも玉の輿よ!」
野ねずみのおばさんは生々しく喜びますが、薬丸さんは浮かない顔です
「いやだわ、一生陽の光の届かないところで暮らすのは・・・」
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結婚前日、おひさまにお別れをしに外に出ました。
「さようなら、お日さま。もう二度とあなたに会えません」
薬丸さんは悲しくなって、泣き出しました。
「大丈夫!僕たちに任せて!」
ドドドドドドドド・・・・
「わ~~~っ」ドドドドドドドド・・・・
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「あなたたち誰~!どこに連れて行くの~~~っ?」ドドドドドドドド・・・・
「妖精の王子様のところさ!」ドドドドドドドド・・・・
「まあ!妖精の王子様ですって!?」
(どんな方かしら?イケメンだといいわね)キャー!
(羽なんかもらったりして、結婚していつまでも幸せに暮らしてENDね)フッフッフ
「もうすぐ着くよ~!」ドドドドドドドド・・・・
「着いた~!」キキーッ
「おお!そなたが」
(やったわ!私の王子様!一体どんな方かしら!)ガバッ
「えぇ・・・」
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「妖精の王子様じゃなくて、陽性のおじいさまじゃない・・・」
みんなの足音がすごくて
薬丸さんはうまく聞き取れていませんでした
「まるでヒキガエルだわ・・・」(問題発言)
おじいさまは嫌だとないていると・・・
「大丈夫!ボクに・・・」
こうして薬丸さんは結婚させられそうになったり
いいところで助けられたりしながら暮らしましたとさ
おしまい
冒頭の女の人「結局私、一人ぼっちじゃない!」
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