むかしむかしあるところに
金野ヨーコという女性がおりました
ヨーコさんは同級生の小野君に恋をしています
ある日ヨーコさんは勇気を出して、小野君に言いました
「あ、あのさ・・・、私をオノヨーコにしてほしいなぁ・・・なんて。」
という妄想を斧相手にしている女性がおりました
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キャー!
とどまることを知らない妄想は激化の一途をたどります
「ついにあと一勝で甲子園だ!すべてはこのバットにかかっている!」
「がんばれ~、小野君」
(小野君ががんばっているのに私は、マネージャーとして応援することしかできないの?)
「クッ・・・、あの時の古傷がっ!」
「小野君!ま、まさか!あの試合の傷が!?」
「いや、去年、あっち向いてほい世界大会に出場したときに
勢いをつけすぎて脱臼した肩がっ・・・」
「ああそう・・・」
「それでもやってやるぜ!イッケー!」
ブルルン!
と川べりでブンブン斧を振っています
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「ああ!」スポン
なんと手が滑って斧が吹っ飛んでしまいました
そして自分もその反動で反対側に飛ばされてしまいました
「うわ~」
ピュゥゥゥゥ~~
ドサァ!
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落ちたところは畑の中
幸いフカフカの土で無事でしたが
体の一部が埋まって動けません
これには困ってしまい、おーいおいおいと泣き始めました
というのもこれじゃあ得意の妄想ができないからです
「いやまてよ、普通に妄想はできるか」
泣き止みました。そして妄想しようとしたその時、
畑の中からカカシの神様が出てきました
「あなたが落としたのは」
「モーグリですか?それとも・・・」ギュゥゥ
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/わっ、ちょっと!\
「イタタタタ!顔を!顔を握らないで!」
「そうですか、あなたは正直者ですね」ギュゥゥ
「強っ!強くなってます!」
神様は自然を大事にしないものには厳しいのです
ギュゥゥ
「ギブギブ!誰かっ!ヘルプミー!」
・・・という高校球児を応援する妄想をする妄想をしていました
おしまい