20億年前に形成された、世界最古の大地に生息したとされる、いにしえの竜。
その竜の伝承がドラクロン山地のどこかに眠っているという情報を我々はキャッチしたのだ!
世界をも揺るがすという、いにしえの竜の伝承を求めて
山岡弘、探検隊はドラクロン山地へと足を踏み入れた
しかし、我々を待ち受けていたものは、文明の介入を許さない大自然の魔境だった
人を寄せ付けぬ山々の先には、一体何が待っているのか。そこに隠された謎とは・・・
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隊長「さあいくぞー」
雲をも貫く山々の果てに、いにしえの竜の伝承を見つけることができるであろうか
未だかつてない危険な探検が、今始まった
隊長「はっはっは、自然を相手に一生懸命。これって・・・冒険だなぁ・・・」
だが、自然は時として探検隊に牙をむき襲い掛かってくる
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隊長「はっはっは。みろ。洞窟もすっかり牙をむいて・・・、これって冒険だなぁ・・・」
何事もなく進む探検隊、しかしその静けさが逆に
この後待ち受ける困難を予感させる。
とその時、探検隊に異変が
隊長「ムッ!なんだこれは!足が勝手に動く!足が勝手に進んでいくっ!」
隊長がいち早く、自らの体に起きた異変に気付いた!
ドラクロンの奥地へと探検隊をいざなうそれは、いったい何なのか!
隊長「これはっ・・・下り坂だっ!」
隊長「止まらんぞっ!」
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それは大自然の罠であった。
いったい、誰が、何のためにこんな罠を仕掛けたのか。
ドラクロンの奥地に我々の命を狙う何者かが存在するのか。
隊長「サポ隊員、慌てるなっ!足が止まるのを待てっ!」
隊長の冷静な判断が光る
タッタッタッタ・・・
隊長「ふぅ・・・ようやく止まったな」
安全を確認した隊長たちはさらに奥へと足を進める
少し歩を進めるとそこには小さな川が見えた
川のせせらぎに誘い込まれるように導かれた探検隊
すると!さらに先へ進もうと、サポ隊員が川に足を踏み入れた!
隊長「待てっ!こういう場所ほど危険が潜んでる場合があるんだ。」
隊長「川の中をチェックだ!」
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隊長の危機センサーは揺るがない
この澄み切った川に、一体何が潜んでいるというのか
・・・・・・・・・・・・・・
隊長「気のせいだろう・・・」
川を後にし、捜索を続ける探検隊
やがて、行き止まりの広場にたどり着いた
隊長「ここで行き止まりだとっ、そんなはずはない。探せ!」
手分けして道を探す隊員達
サポ隊員「隊長!道がありました!・・・しかし・・・」
隊長「なにっ!ここに古代文字がっ!」
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隊長「なになに・・・『伝承、この雲の道の先』・・・だとっ!」
いにしえの竜の伝承はこの先に確かに存在する!
しかし、羽を持たない我々には、これ以上どうすることもできない
じっと立ち尽くす隊員達
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隊長「私は隊員達に決して最期まで諦めるな、と言い続けてきた。」
隊長「だが指揮官として、そろそろ決断を下さなければならない時が来たようだ。」
隊長「水も食料も切れかかっていた。隊員達の疲労も極限に達していた。」
隊長「思うに任せない悔しさを腹の底から噛み締める。」
隊長「それを学ぶなら・・・、撤退も恥ずべき事ではないッ!」
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最古の大地に生息した、いにしえの竜。
その伝承は確かに存在した。
しかし、地上に住む者の侵入を許さない天空の道。
それこそ、伝承がマボロシとされてきた理由にほかならない。
山岡弘、探検隊の探検はこうして幕を閉じた。
この探検で我々は、また一つ成長した。
我々のあくなき探検はまだ始まったばかりなのだ!