母「アナタが欲しがってた着せ替え人形買ってきたわよ」
幼少期まみちゃん「やったー!」
母「今持ってくるわね」
「フンフン♪念願のおにんぎょさんだーー!」
「名前は何にしようかな?ぎょっさん?ぎょっさんがいいかな?」
「それじゃ平凡かな。もっとこう学生時代のあだ名みたいな感じの・・・」
「人形・・・ニン・・・任・・・」
「時任三郎とか?うーんイマイチしっくりこないな」
「そうだ!」(ピコーン
「堀井雄二とかどうだろう!決まりだ!」(ヤッタ
母「そんな恐れ多い名前にするんじゃありません」
ガサゴソ
「母!」
母「ほら持ってきたわよ」
母「今、あなたの後ろにあるの」
「なんと・・・(ゴクリ。ついにご対面のときっ!!」バッ!
まみちゃんが振り返るとそこには!

「めり込んでるー!」
「なんてめり込み方だ!」
「かつてこれほどまでにめり込んでいたものがあっただろうか!?」
「めり井さんだ・・・決まった・・・」
「今日から君はめり井雄二だ・・・」
母「やったね☆」
~次の日~
「これ程着せ替えにくい着せ替え人形があっただろうか!」
「袖を通すのすら大変ッ!」
「着せ替えとは何かッ!そんな哲学じみたことまでも頭をよぎるッ!」
「しかしその難題に立ち向かっていく私ッ!」
「不思議とテンションも上がるッ!」
「負けないぞ!私は!」
ガサガサ、ワーワー・・・
~さらに次の日~
母「今日はゴミの日だから朝のうちに出しなさいよ~」
「は~い」ドサッ
~さらにさらに次の日~
「フンフン♪今日は何で遊ぼうかな~」
「とりあえず外行こうかな」
??「・・・」
「んん~!この辺は気持ちいなあ~」
??「・・・」
??「ワタシ、メリ井さん」
「ん?何か聞こえたような」クルッ
めり井「今、あなたのうしr・・・」
ドギャーン!
「うぉ!」

「逃げろ~!」
タッタッタ・・・
「はあはあ・・・怖かった~」

「しかしあの時の声は何だったんだろう・・・?永遠の謎かも・・・」
「うう~背筋も凍りそうっ」ブルッ
その後、めり井さんの姿を見たものはいない・・・