あれは新しいコンシェルジュのコン子を雇って一か月ほどたったころ
コン子のうちへ遊びに行った日のことです
「へーここかー、結構いいところだね~」
コン子「ささ、中へどうぞ」
「おじゃましましま」ガチャ
「部屋だね~」
「とりあえずゆっくりさせてもらおうかな」
「どうぞどうぞ」
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「あ、ヒューザ!イケメン好きなんだ~」
コン子「ええ、実はそうなんです~。お恥ずかしい限りで・・・」
「全然、いいと思うよ。普段の姿が見れてまた仲良くなれそうだよ」
「それにしても・・・部屋だね~」キョロキョロ
・・・
!!
(なんじゃあ!!ベッドの下に・・・下?・・・ベッドの変なとこに男が!)
(と、とにかくコン子を連れ出して警察呼ばなきゃ!)
「ちょっとコンビニ行きたいな~、アイス食べたい」
コン子「アイスですか?」
コン子「実はそういうと思って、帰りに買ってきてあります」
(気が利くけど気が利かねえええ!)
「あ、ありがと」冷凍庫ガチャ
(どうする?どうする?)
「あ、そうだ明日の朝の牛乳がなかったわね、朝は牛乳じゃないと。買いに行かなきゃ」
(フッフッフ、冷蔵庫に牛乳がないことはチェック済みよ)
コン子「大丈夫です。明日の朝に新鮮な牛乳が届くことになってるんです。特別に注文しました」
(ありがたいけどありがたくね~!)
(どうする!どうする!)
ベッドの下から出てきた男「ワガママな人だね~」
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コン子「いえいえ、いい人ですよ。私にもいつもお優しい方なんです」
(そりゃあ、わがままにもなるわな!早くコン子を連れ出して)
(ベッドの下から出てきた男を警察に・・・)
「って、うぉおおおおおい!!」
「何普通に混じってんだ!!」
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/お前はオカマか!\
コン子「あ、こちら楽しんでいただくためにおよびしたエンターテナーの方です」
ベッドの下から出てきた男「よろしく。どうでした?リアル都市伝説体験は」
ベッドの下にいた男の下の床の上にいる私「心臓に悪いわ!!」
アストルティア百物語その2 「ひとつ床の上 ~ベッドの下の男の下の床の上にいる私~」
-完-