アリスは川辺でお姉ちゃんと一緒にいました。
お姉ちゃんはのんびり本を読んでおりアリスの相手をしてくれません
退屈していたアリスはお姉ちゃんの読んでいる本をのぞいてみますが文字ばかりで絵がありません
「絵のない本なんてつまらない。まるでカレールーの乗っていないカツカレーライスだわ」
「そんなカレーをどうやって食べろっていうのかしら?」
「お母さん特製のだしを煮立たせて溶き卵を加えたものでもかけて食べるのかしら」
「そんなもの果たしてカツカレーと呼べて?呼べないわよね。」
「カツカレーと呼んでもいいけど、洋食屋さんでは通用しないわよ」
「ルーのかかったカツカレーが出てくるだけだわ」
アリスは退屈していましたが、持ち前の妄想癖で暇をものともしません
「ふぁ~ぁ、ポカポカして気持ちいいわね…」
しばらくすると、アリスの目の前を服を着た白うさぎが走って行きます。
「いそげ、いそげ、遅刻しちゃうぞ」
懐中時計を片手に大急ぎのウサギを見て、アリスはいてもたってもいられません
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※黒く見えるのは角度の問題です。白い!これは白い!
「追いかけなきゃ、追いかけよう、追いかければ、追いかけるとき、追いかけろ、追いかけない」
「追いかけない!?いやいや追いかけるっきゃないでしょの巻!」
ウサギが森を駆け抜け、大きな穴に飛び込むのをみると、
アリスもその穴に飛び込んでしまいます
「結構深そうな穴ね、一体どこまで続いてグウェー」ベチャ
穴は思いのほか浅く、ついた先は・・・
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「ギャー!敵がでかい!4面だ4面!」
「赤ノコノコだ踏め!」
「踏めそうにない!逃げろ!」タタッ
「あんなのと戦うイタリア人・・・恐るべし・・・。はっ!?」
「こ、こっちは!」
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「ク、クリボーサン!デカイ!」
「ゲームだとかわいいけどリアルだと怖いっすね・・・」
「穴に落ちただけで違う世界に行くなんてー!!」
「そうか!あの穴は1面から3面をすっ飛ばせる魔法の土管だったんだ!」
「でもここからどうやって出るんだーーー!!」
??「おーい立ったまま寝てないで起きろー!」ドガッ
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「ん・・・ん?・・・」
??「こんなとこで寝てると風邪ひくよ」
「へっ・・・夢・・・」
「そ、そんな、あれは全部夢だったの!?ノコノコも4面もしゃべるウサギも!」
「まさかの夢落ち!?こんなの・・・カツの乗ってないカツカレーじゃない!」