最近流行りのイカ用にアルバイトをすることにした。
アストルティア求人情報誌を見ていると
「お、1時間で5万G!いいじゃない」
『君もヒーローと働きませんか!おねえさん募集!』
「ヒーローショーかー、よし」
プルル~
ガチャ
「もしもし、ヒーローショーの・・・。そうです、はい。はい。え、採用!?はい、はい、え!今日から!?」
ガチャ
「今日って・・・。社長さんは台本通りやればいいとか言ってたけど大丈夫かな」
~ヒーローショー開演~
みなさーん!こーんにーちわー!
「・・・」
おやおやー元気がないなー!大きなお友達も一緒にぃ!
こーんにーちわー!
「・・・」
(・・・)
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(誰もいない・・・)
えー、本日はちょっぴりダークなご当地ヒーロー「後藤内 ヒロ美」のヒーローショーにようこそおいで下さいました!
(なんちゅう名前だ!)
悪の将軍「はっはっはっは・・・何がヒーローショーだ!ゆけ!チョッカー!」
悪の将軍「この会場の人間どもに、ちょっかいを出すのだ!」
「キーッ!キーッ!」
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/・・・\ /・・・\
「キーッ!キーッ!」
みんなー!たいへーん!大きな声で後藤内ヒロ美を呼ばなきゃー!
せーの!
会場「・・・」
ヒロ美「待て待てえーーい!」
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悪の将軍「お、お前は!後藤内ヒロ美!」
(イメージと違うーー!!?)
「君たち!私が来たからにはもう安心だ!」
」
「オヤノセブンズライト・パワー・メークアップ!」
(魔法少女もの!?というか変身前だったのね!)
効果音キラーン
ドーン!
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「悪は絶対許さない!巷で噂のご当地ヒーロー!金にものを言わせてただいま参上!」
悪の将軍「な、なにがヒーローだ!野郎ども!ちょっかい出しちまえ!」
「ふっふっふ・・・私にたてつくとお前は社会的に抹殺されるぞ!」
悪の将軍「なにィ!?」
「私のパパはこのアミューズメント施設の大株主だぞ!」
悪の将軍「ぐほっ!」
「私の叔父さまはアストルティア市議会議員だ!」
悪の将軍「ドホォッ!」
「私のママは大手新聞社の社長令嬢!」
悪の将軍「ウワァ!」
「そして・・・私のおじいさまは、このあたりの大地主だああああ!!」
悪の将軍「ぐはぁぁぁ!!!ま、負けたぜ・・・」パタッ
「よおし!これにて一件落着!それじゃあ!またな!」
やったー!ご当地ヒーローの大勝利!
みんなー!大きな拍手をお送りくださーい!
みんなの応援の力と、主に親の力で悪の将軍を倒すことができたねー!
みんなも、これからいっぱいいーっぱい親の力を使おうねー!
それじゃ、またねー!バイバーイ!