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自宅の探検隊

あきたこまち

[あきたこまち]

キャラID
: YK392-502
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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写真コンテスト

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あきたこまちの冒険日誌

2022-12-04 23:24:43.0 2022-12-04 23:29:01.0テーマ:ハウジング

とある冒険者の闇

 ある冒険者の家に、一人の客人が訪ねてきた。

「ご主人は二階にいるかもしれません。探してみてください。」

 プラコンにそう言われ、客は二階に足を運んだ。


 階段を上がると、そこは気持ちのいい和洋室だった。

 和室の奥のふすまを少し開けてみると、寝室につながっているようだった。

 いきなり寝室に入るのも変かと思い、客はふすまを閉めると、反対側の廊下に目をやった。


 明るい雰囲気の廊下には、いかにも冒険者の住まいらしく、歴代勇者の像や武器などが飾られている。

 しかし廊下の角を曲がると、雰囲気が一変した。


 せまい廊下に不釣り合いな石像。突き当たりに置かれた玉座。

 魔王の居城風と言えなくもないが、そのショボさはどことなく、中二病をこじらせた子どもが、精いっぱい自分の居室を飾ったような、いじましさを感じさせた。


 廊下の奥に扉があり、そこも寝室につながっていた。

 寝室は狭いけど可愛らしい、ふつうの生活空間だった。

 ほっとした客は、ふと続き部屋に目をやり、そして目を疑った。


 そこには、主が趣味で集めたものの、飾る場所がなくて放置されているのであろうガラクタが、所狭しと並べられていた。

 ガラクタ城。そんな言葉が客の頭をよぎった。

 そして客は悟った。この家がガラクタ城にならないのは、プラコンたちの努力のおかげなのだと。

 そして、そのプラコンたちの良識と圧力が、主の趣味をこの狭い空間に押し込めているのだと。



 主はどうやら留守のようだった。

 笑うべきなのか哀れむべきなのか、複雑な気持ちで客はその家を後にしたのだった。
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