彼女は言った。
『日誌で、アストルティアを少しでも盛り上げることができれば!』
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言わずと知れた、日誌界の女王、【メイア】。
彼女の書く日誌は、多くの人の心を掴む。
ネタ日誌や、創作の、小説調で語られるもの。
そのどちらも、おれも毎回楽しみにしている。
そして、メイアさんはたまーに(でもないかw)、
ちょっと真面目な日誌を書く。
その多くは、多くの人の日誌を見ての、悲喜交々を綴ったものである。
思ったこと、感じたことを、心のままに。
非常に素直に、奇をてらわずに書き綴ったその日誌は、
多くの人達ー・・・
とりわけ、【若い世代の冒険者達】に、
大きな共感と、感銘を呼び込んでいるようだ。
アストルティアを、
【ドラゴンクエスト】と呼ばれる、幾多の物語を知るもの達の、
テーマパークにしたい。
アストルティアを創造した神々の一人の、有名な言葉があるがー・・・。
メイアさんの日誌は、
ドラゴンクエストを、あまり知らない世代の人達をも、
引きつける力を持っているのだ。
あまり上手くはいえないが、
【それ】は、アストルティアをDQのテーマパークにするのと同じくらい、
非常に大切で、素晴らしいことなのではないか、と、おれには思えた。
【日誌で、アストルティアを、少しでも盛り上げることができれば!】
これが、彼女のモットー。おそらくは偽らざる、彼女の気持ち。
自分はただ、旅を楽しむ一人の冒険者であれば良い、
そう思っているおれには、その言葉はとても眩しく見えた。
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さて、そのメイアさんが、長い間、企画・制作に取り組んできた、
冒険日誌の綴り手、そして読み手達の夢の祭典
【日誌フェス】
が、昨日ついに行われた。
おれも、メイアさんの1ファンとして、
そして、交流酒場という存在に、大きな恩恵を受けた者の一人として、
ち、ちらっと見に行ってみようかな、と
会場のプクレットに潜入した。
会場は、すごい人だった。
毎度のことながらアホみたいに盛り上がっている。
しかも、集まっている冒険者達は、どこかで見た名前の人ばかりだ。
このイベントのコンセプトの1つ。
【ニッシャー(日誌書き)達の、オフ会的な感じにしたい。】
まさに、会場はそんな感じであった。
おれも、日誌では交流あったけど、
盟友関係では無かった、
チーム【春夏秋冬】のお二人等の、数名の方と、
正式に盟友になっていただいてきた。
いやあ、こういうのって、いいねw
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いくつかの催し物もあり、みな、大いに笑ったことだろうw
あと、運営側の、イベントの進め方も、
回を追うごとに洗練されてきて、
これだけの大人数のカオスを、短時間で鎮め、
主催の言葉に耳を傾けさせるその手際に、
おれはかなり驚いた。
【健全の部】の後半から、【大人の部】終了までの間、滞在したが、
ほぼ尺通りに収まったことが、さすがだな、と、思ったw
最後に、メイアさんから閉会の挨拶があり、
ひとまず日誌フェスは、盛況のうちに幕を引いた。
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その後で、時間無制限、ルール無用の残虐ファイト
【深夜の部】が始まったのを確認して、おれはそっと、会場を後にした。
帰りしな、おれは思った。
(;゜ロ)< メイアさん、何でクシ○ナ殿下やったん?
と・・・
~~~FIN~~~