数日前、盟友のアルバさんが、
諸事情で、明日からしばらく、冒険者としての活動を、
休止することになったということを聞いた。
そのことについて、盟友達数人で、アルバさんの区切りとなる明日、
送別会(と書くのは大げさだけど;w)のようなことができないか、と、
彼女の愛弟子(?)の一人である、ヨウさんから手紙が届いたのが、
つい昨日のことである。
おれは、快諾の旨を書いた手紙をヨウさんに返した。
すると、程なくして、本人から直接連絡があった。
どうやら、明日の段取りについての打ち合わせのようだ。
自分にできることなら、何でも協力しよう、と、
やる気満々なおれだったが、
ヨウさんの次の一言で、大きく面食らうことになる。
ヨウさん 『あのですね・・・』
『歌を贈りたいんです!』
(;゜ロ)< え・・・
う、歌・・・だと;
ザラ 『歌・・・ですか;w』
『なんか、こっぱずかしいですな~w;』
しかし、ヨウさんは、本気のようだった。
ヨウさん 『昨日の、アルバさんの日誌を見ました?』
おれは、頷いた。
確か、アルバさんが最近、頭の中で、
いつの間にかヘビーローテーションしているとある曲がある、
という書き出しで始まっていた日誌だ。
ヨウさんは、語った。
あれは、『独りで戦う歌』なのだ、と。
もっともっと、勇気づけて、元気が貰えるような曲を、
アルバさんに贈りたいのだ、と。
おれは、かなりこっぱずかしかったが、
ヨウさんの心意気に応えないわけにはいかない、と
腹を括ることにした。
しかし、何か良い曲はないか、と相談されるも、
おれはかなりそういうのには疎いので、
力にはなれそうにないな、と、
ほかのメンバーに命運を託すことにする;
☆ ☆ ☆
そして迎えた当日、
目覚めるとすでに、ヨウさんから、
曲が決まったとの手紙が届いていた。
時間はもう、あまりない。
おれは、慌てて歌詞を調べに走った。
どうにかこうにか、歌詞を写し取り、
作戦本部と合流する。
そこから、程良くgdgdしながら、
誰がどこを歌うのかのパート分け。
そして、リハーサルが行われた。
おれが割り振られたパート。
メンバーが一節ずつ順番に歌うので、
歌詞は切れ切れになるが、紹介しようW
『頑なだった心の奥の』
『Fantasticにキスしよう』
『この瞬間に』
・・・
・・・ ・・・ ・・・
(;゜ロ)< とりあえず、今度強ボス言ったとき叫んでみよう!!
☆ ☆ ☆

☆ ☆ ☆
その後、なかなか落ち着いてくれないアルバさんの動向に、
皆ハラハラしながら、
今回のサプライズの機会を伺う。
アルバさん、帰ってきたなう!
今こちら、橋の向こうから見てるなう!
こちら岩陰なう!
ザラ横なう!
家に誘い込むなう!
めっちゃ不自然なう!
なう!
なう~ん!
作戦開始なう!
意味もなく荒れるチャットルーム。
しかし、どうにか我々は、サプライズを成功させることができたw
歌を歌うのはもはや、ほぼネタとしてアルバさんに笑ってもらうため、と
当初の目的を失っていたのだが、
結果的には、多分良かったのだろうW
ひとしきり皆で笑ったあと、
しばしの、お別れの挨拶。
休止の予定は数週間ということなので、悲観はしない。
きっとすぐにまた、彼女が元気な姿を見せてくれることを願って。
不肖ザラターン。
アルバさんの盟友の端くれとして、
この日誌を以て!!
アルバさんへのエールとさせていただきます!!!
気張って、いってらっしゃいませ!!
そして、重々承知とは思いますが、どうか、ご無理だけはなさらないようw
またお会いできる日を、楽しみにしております!!
草々