考えるきっかけになったのは、9月。
アストルティア全土において、【チーム強化月間】とされていた時期だ。
【増員】。
その言葉に積極的だったのは、ウチではユルさんくらいだっただろうか。
『チーム内で、もう少しPTを組みやすいと助かりますねぇ…』
おれ自身は、増員を積極的に考えていたわけではなかったが、
人が増えるなら増えるで、やぶさかではないな、とも考えていたと思う。
ただ、まるで面識のない人をいきなり勧誘するのはなんか違うだろう、
という意見においては、誰もが一致していた。
(゜ロ)< 狙うなら、ソロ活動の盟友様かな・・・
そのときは、ぼんやりと考えているだけだった。
☆ ☆ ☆
折しもその時期。
盟友の一人が、
なにやらチーム内のもめ事に巻き込まれたようで、
もしかしたら、チーム崩壊するかも、という話を聞く。
もしチームが崩壊したら、
ウチに身を寄せるかもだけど、という話になっていた。
チーム崩壊など、全く穏やかな話ではないが、
ウチだけの問題として見ると、増員のチャンス。
しかしどうやら、数週間のうちに、もめ事は収まったようで、
おれは笑ってこの話自体を、聞かなかったことにした。
『チーム崩壊を防げたのだから、、その方が絶対良いだろう。』
ちょっとだけ寂しくなったが、おれはこの言葉を
その盟友と、自分にも言い聞かせたのだった。
☆ ☆ ☆
これらの出来事がきっかけとなって、
おれは【チーム】とは何か、ちょっとマジメに考えるようになった。
【陸亀旅団】って、どういうチームなんだろう。
1から思い返してみる。
そうして得られた、一応の結論をおれは、
チーム一周年記念日の日誌に書いた。
9月の25日くらいのことだった。
☆ ☆ ☆
その時期、自分の考えを纏めて、
改めて2つの思いが芽生えていた。
1つは、
ソロ活動している人達に、
チームの良さを知ってもらいたいと思ったこと。
誰かと一緒に遊んだとき。
福引きで良い物が当たったとき。
嫌なことがあったとき。
そういうものを、誰かに叫べる場所が、【チームチャット】なのだ、と、
おれは結論づけたと思う。
普段、各自が自由に行動してたとしても、
【帰宅】したときに、情報を共有できる場所。
チームを持つということは、
【ホーム】を得るということなのだ、と。
そして、もう一つ思ったことは、
陸亀旅団は、それを人に伝えきるには、
まだ、とても小さく、幼いチームであるということだった。
良くも悪くも、
陸亀旅団は、『ザラターンが率いる』チーム。
大人しめの人たちが多いというのもあり、
多く自己主張をする人が、おれ以外に、あまりいないのだ。
仮にソロ活動している人を迎えたとして、
本当に、『入って良かった』と思わせることができるのか?
『楽しい』と、思わせることが、おれにできるのか?
長い間ソロ活動をしている人たちは、
もちろん、それなりの理由をもっている。
その理由は十人十色だろうが、
ポリシーを大事にしていない人はいないだろう。
片や、『物足りない』と思われるかもしれない。
片や、『うざったい』と思われるかもしれない。
今の陸亀旅団(=ザラターン)は、
ポリシーをもってソロ活動をしている人たちを、
受け止めきれる器(=家)とはなり得ない。
これが、そのときのおれが出した結論であった。
果たしておれは、
チームメンバーを増やしたいのか、増やしたくないのか?
(;゜ロ)< そもそも、何がしたかったんだっけ?
思考はぐるぐると巡る。
何日も、考えて、考えて・・・
おれは、ちょっと突拍子も無いことを考えついたのだった。
~~~つづく~~~