ぼくのかんがえたさいきょうのりーだー
【ハネウマライダー】。
・・・ ・・・ ・・・ふw
(;゜ロ)< ああ、ちょっ!!どこ行くのロシナンテーーーーーッ!!
理想は遠く、現実は厳しい。
☆ ☆ ☆
9月末日。
おれは、突拍子も無いことを考えた。
そのときは、ワクワクして一睡もできなかった。
同時に、まるで現実味のない話だとも思った。
【これ】を本気で実行するなど、まるで夢物語ではないか。
そして、誰かにそれを話してしまえば、
おれは、今まで築いてきたいくつかのものを、
瞬時に失ってしまうような気もした。
自分の胸の内に仕舞いこんでしまおうか、と、何度も考えた。
それならば、ただの一人の妄想で事は終わる。
しかし、ある日、
おれは、その場のノリで、我慢できずに
ある盟友にそれを打ち明けてしまった。
その盟友は、その話を面白いと言ってくれた。
しかし、その時、うちのチームは不安定な状況で、
このアイディアを打ち明けられる雰囲気ではなかった。
なので、おれはその盟友に語った。
レンダーシアの霧が晴れる頃には、
もしかしたら本当にやらかすかもしれないので、
もし、その時になって、
まだこのアイディアを面白いと思ってくれるなら、
一枚噛んでくれないか、と。
おれが特に声をかけたい盟友は、その人を含めて2人。
もしその二人がこの話に乗ってくれるなら、
おれにとって【やらかす価値】は十二分にあった。
☆ ☆ ☆
10月。
自チームの不安定や、とある出来事。
いろいろな事象が重なって、
おれは一時期、いつにもまして自己嫌悪に陥っていた。
同時に、盟友たちのことも頭をよぎる。
こんな奴が率いるチームを、誰が面白いと思ってくれる?
誰が、共に歩みたいと思ってくれる?
終わったな。
そう思った。
しかし、多くの人の優しさに触れて、
おれ自身は、どうにか立ち直ることができた。
これが、10月半ば頃の話。
素晴らしい仲間たちに恵まれたことに涙し、
改めて、自分の考えを見直す。
大陸亀はかつて、
その背に、背負えるだけのモノを背負って進もうとした。
自分自身が誰かに背負われて初めて、
その考えは、傲慢だったと知る。
おのれの器の小ささ。
一人でできることの限界。
仲間がほしい。そう思った。
おれが率いて背負って歩くのではなく、
おれの隣を、共に歩んでくれる仲間達が。
ソロの人にチームの暖かみを知ってもらいたい・・・。
その気持ちは、嘘ではない。
だが、
まだまだ本音を隠して取り繕っていた、
キレイゴトだったのかもしれない。
気の合う仲間達と、わいわい楽しくやっていけたら。
結局のところ、これだけで良かったのである。
おれの考えた突拍子もないアイディア。
それは、陸亀旅団を、一度解散することだった。
~~~つづく~~~