かつて・・・
【イケメソコンテスト~~あぶら取り杯~~】と呼ばれた、
恐るべきイベントがあった。
出場者のイケ二E・・・イケメソ達に恥ずかしいことを強要し、
それに対し、毒舌審査員達が恐るべき批評を行う。
それはあたかも竜の叫びがごとく、
こころ弱きものは、それだけで魂が砕かれるのだという・・・。
おれはこの大会に戦士の一人として参加し、
他の戦士達同様心に深い傷を負い、
二度とこういうイベントには出るまい、
と、誓うのであった・・・。
それから何事もなく数ヶ月がすぎー・・・
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
~~~ 6月某日 ~~~
ある日、水やり現場でばったり盟友のヨウさんと出くわす。
ヨウさん 『 実は、夏に花火大会やろうと思うんだけど、 』
『 ザラさんたちもキョウサンしてくれませんか? 』
・・・(゜~゜)
花火大会!!いいねぇ!
協賛といったらまあ、
多分、花火とか数集めて、当日打ち上げ班をやればいい感じだろう。
それくらいなら、問題ないだろう。
おれはその提案に、二つ返事でOKし、
チームにその旨を伝えた。
・・・そのとき、ヨウさんが、
『 軽いゲームのようなこともやりたい 』
と呟いていたことなど、おれはとくに気にも留めていなかった。
☆ ☆ ☆
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~~イベント当日~~
『 ちょっとしたゲーム 』は、
【 あぶら取り杯・借り物競争 】と銘打たれていた・・・。
その内容とは・・・
出場者達に、恥ずかしいことをやらせ、
それを毒舌審査員達が酷評する。
その酷評はあたかも竜の叫びがごとくー・・・
あれ(゜~゜;)?
し、しかし、今回の易しいところは、
個人戦ではなく団体戦であるということ。
全てのお題に一人で立ち向かう必要はない。
借り物の1 【 厨二っぽい必殺技を作って披露する 】
借り物の2 【 恥ずかしいポエムを作って披露する 】
とりわけ難易度の高い2つのお題。
厨二上がりであるおれにとって、
お題1は恐れる必要もないものなのだが、
その2はさすがに恥ずかしい。
おまけに、なにを披露しても酷評される(そういう企画です)ので、
いじられることがご褒美だと思う心構えが必要だ。
同チームのメンバーを見ても、
はっきりいってやる気の人材は0。というか、恐慌をきたしている。
みんな、あぶら取り杯をナメていたのだろう。
(゜ロ)< 舞台に立つのと、見てるのは別物なのよ!
実は、お題1、2の発案者はおれだったので、
(※ あまりにも発案者が少なかったので、つい;;)
その罪の意識もあり、お題1、2は引き受ける覚悟で。
ネタは当日にぶっつけ本番で仕込む。
厨二技は草案~定型分完成まで15分ほどでできた。
ポエムを自作した経験はないが、
なんとな~く昔のJーPOPにありそうな単語を思い浮かべてみて、
物語になるように連結させる。
こちらは定型にする時間、スペースの余裕はないので、
ぶっつけ本番でイメージを形にするしかない。
こうして、お題1、2をどうにか乗り切ったおれ。
他の項目は、メンバーに任せればいいだろう。
と思ってたら、ここで時間の都合で、
低難易度のお題は全て撤廃され、
最後に1つだけ行うことになった。
ラッキー、と思ってたら、
最後に残ったのは・・・
【 最強の審査員・リョコス女史を口説き落とせ! 】
(;゜ロ)< よりによってコレ残ったか。
お金が発生してるドレスアップを残らさずを得ないだろう、
とか思ってたが、甘かった。
今回のチームに男性はおれ一人。
他の誰が行ったとして、きっとあんまり盛り上がらない。
・・というわけで、結局全お題、一人でにおうだちです;;
結局、ザラは今回も、
良くも悪くもないような適当な結果を残し(いつもかませ犬)、
何を守ったのかわからないまま、石になってしまったのだそうな。
とはいえ、朽ちゆくパラディンとは裏腹に、
会場はかなりの盛り上がりを魅せ、
イベントは大成功だったようです。
主催のヨウさん(名司会が板に付いてる!)、
ご参加の皆様、おつかれさまでした!
(;゜ロ)< もう騙されんからなーーーーーーーッ!!!
~~~FIN~~~