最近なんだか、書き置き欄や日誌などで、
冒険に【 疲れてきた 】
という言葉を
ちらほら見かけるようになった。
確かに、アストルティアでの冒険生活ももう、長い人で三年である。
感覚は人それぞれとはいえ、飽きるのには十分な時間。
疲れた、という人は大体、
日課、週課に無駄な義務感ばかりを覚え、
楽しみを見いだせない人が多いように見える。
週、日替わり討伐をして、
お金を貯めて装備を買って、
試練や王家、ピラミッド、コインボスへ行く。
・・・その繰り返しの【作業】が疲れる、つまらないのだ、と。
突然だが、そんな人たちに、
とある冒険者の、日誌の一説を贈りたい。
おれも数年前に読ませてもらい、
大いに感銘を受けたことを覚えている。
(;゜ロ)< ちなみに無断転載です!
( ※ 失礼しております! )
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「あの募集を聞くと胸が痛い」
フレが言う
『天魔いく天使僧侶さん募集!!』
グレンに飛び交うチャットである。
「私は盾に振っちゃったから…」
グレンについたばかりの頃に出会った、僧侶で始めたフレは元気がない。
気持ちは痛いほどよくわかる
俺も戦士ではじめ、好きな両手剣にスキルポイントを振ってるが、ロストアタックも使えず、HP+30もとれない
ちまたでは戦士は弱い、戦士は地雷、ロスアタないとかw
などと、さんざんな言われようであった
もちろん天魔にお呼びではなかった。
その上、戦士以外で始めたものが、戦士の勇敢スキルが重要なことを知ってからレベルをあげ始めたせいか、レベルあげがつまらない、苦痛だ、めんどいなどと言いまくる。
そりゃ、勇敢に振ってしかもレベルあげだけならほとんど通常攻撃だけだから爽快感もなければ、イベント進めたりもないので思い出もない。つまらんのは戦士じゃなくてお前のプレイの仕方だろと
そうイライラが募る日々
そんな時代であった
「でもいいの、もっと強く、もっと上手くなってから天魔にいくの」
フレは前向きだ
天使がなければ僧侶にあらずという風潮の中、彼女は前を見ている。
テンプレ通りの戦術、キャラ育成。そんなものくそくらえ
そう決意するには十分だった
次の日、俺はボロヌスにいた
デーモンバスター+1を背負って
初めて打った一振りのデーモンバスター
フレに中級錬金をしてもらった
この剣には、俺とフレの名が刻まれている。
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『 おれは冒険がしたいんだ 』
そういう声は良く聞くけれど、
では貴方にとって冒険、とは一体なんだろう。
空中に浮かぶ広大な大地や、古代文明の朽ちた遺跡を駆け巡る。
名のある魔物達としのぎを削り
伝説の剣を守る巨竜を打ち倒す!
崩れ行く巨大な迷宮から、命をかけた大脱出
大海原を船で往き
強者ひしめく大武術大会に乱入!?
誰の胸にも輝いているだろう、
あの日夢見た大冒険活劇。
いまのこのアストルティアに、
かつて望んだ冒険なんて、無いのかもしれない。
それでも、おれは思う。
今のこの世界でも【 冒険 】は、
一人一人の力で『 創り出す 』ことならばできると。
貯めたお金で(オススメの)装備を揃え、
(鉄板構成で)王家や試練、ピラミッドやコインボスへ行く。
手始めに( )を外してみるだけで
今よりほんの少しだけ、
世界は広がって、輝いて見えるのではないだろうか。
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☆ ☆ ☆
というわけで、先週はPTを組んだ人にわがままを言って、
ピラ9層や三悪魔、四諸侯を、
パラ入りの構成で行かせて貰ってきましたw
(;゜ロ)< 持つべきものは理解ある盟友達ですね!
テンプレよりもちろん時間もかかるけど、
色々と発見などもあり、
なにより新鮮で楽しかった!
もちろん、コインやカードは有限。時間も有限。
毎度毎度、変わったことばかりはできないけれど。
それでもたまに、
ほんの少しだけ勇気を出してみるのも良いかもしれませんね。
願わくば全ての冒険者が、
思い描いた自分を見つけられますよう。
~~~FIN~~~