考察の三話目になります。
稚拙な点や
失礼な描写があるかも知れないのでご容赦を!
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
前回、牛頭天王の紹介をしたと思いますが、
彼はその荒神としての性格故、
日本神話の、ある神とも結びつけられます。
それは
タケハヤスサノオ。
いわゆる、【 スサノオ神 】ですね。
日本の神様の最高峰といわれる三貴神の一柱です。
彼の物語の一つにも、
現状のアストルティアを思わせるような物があります。
そこに至るまでをざっとご紹介。
▲▽▲
三貴神アマテラス、ツクヨミ、スサノオの父親である
イザナギ大神は、三人に言いました。
『 アマテラスは昼の世界、ツクヨミは夜の世界、
スサノオは海原を治めなさい。 』
それに対し、末っ子のスサノオは駄々をこねます。
『 いやだ!俺は死んだ母ちゃん(イザナミ大神)
のいる、根の国(黄泉の国)に行く! 』
大神がたしなめるもスサノオは聞かず、泣き叫ぶ有様。
元々ものすごい力をもって生まれてきた神様なので、
泣き叫ぶだけで、周りは天変地異に見舞われます。
これはたまらん、と大神は、
じゃあ知らん!勝手にせい!と
スサノオを天界から追放しました。
スサノオは、
『 親父のやろう、本当に追放しやがった。
まあ予定通り根の国には旅立つけど、
その前にねーちゃん(アマテラス)に
挨拶してからいこーっと。』
という感じで、
暴風と雷鳴をともなって、
ものすごい勢いで天界を目指します。
この勢いを見て驚くお姉さん。
『 え?何なのあの子!? 』
『 戦争ふっかけてきたの!!?』
とうろたえ、天界の軍勢に迎撃準備をとらせたほどだとか。
まあ色々あって誤解は解けて
しばらく滞在してから行きなさい、と
アマテラスの宮殿に招かれたスサノオですが、
そこで調子に乗ってイタズラ三昧。
しばらくは弟をかばい続けたお姉さんですが、
最終的にスサノオのイタズラは死人が出るほどになり、
それをうけてついに気を病んでしまいました。
彼女は天の岩戸に閉じこもり、
太陽を司る彼女がいなくなった天界は
闇に包まれたのでした。
その後、いろんな神様が知恵と力を出し合って
アマテラスを岩戸から引っ張りだして光を取り戻し
スサノオは神々にフルボッコにされ、
満場一致で本格的に追放されましたとさ。
▲▽▲
神々の母が地の底へ。
天空神の不在。
それをどうにかするために、神々や
各種族が知恵と力を出し合っているというこの状況、
ちょっとティアに似てますよね。
ただ、日本神話を
今回の考察の下地に使うには
ややこしい要素が2つあります。
①『 根の国 』候補が二つある。
日本神話における根の国は、
冥界と同一視されます。
思いつくのは、文字通りの奈落の門の先にある
ナドラガンド。
でも、しばしば神話などでは
地獄と魔界は同一視されます。
ティアで言う魔界とは、
光の河の底から通じるという、魔族の世界。
『 女神は地の底に捕らわれた 』
という一文もあります。
② 太陽神の候補が三人。
一人は当然、太陽自体を創り出した、
創世神にして光の女神、ルティアナ。
二人目は神々の長兄、天空神ナドラガ。
立場的には日本神話のアマテラスと同じ
『 天を司る神 』なので
太陽の運行を司っていても不思議ではありません。
そして、三人目は勇気の神グランゼニス。
DQ9の同名神と関係があるかどうかはまだ不明ですが、
おそらく基本的なデザインは変わらず、
我々のイメージする『 ザ・神様 』かと思われます。
彼の力を秘める勇者は雷鳴の呪文を得意とするし、
ペガサスも彼のけん属でしょう。
アラハギーロとかは太陽を信仰してそうですが、
国の起こりは、砂漠で発見された【 神の緋石 】の周りに
人々が集ったこと。
つまり太陽神=グランゼニスとして祭っていたとて
不思議はありません。
よって…
誰がアマテラス、スサノオ役(=アンテロのバック?)
かと考えだすと、仮説が何通りもできてしまうんですねw
(;゜ロ)< ミスリードがいくつもありそう!
ここがDQXのストーリーの面白いとこだと思います。
無論物語も、丸々が
実在の神話の真似事な訳はないですので、
いろんな要素を、
少しずつ取り入れて作っているんでしょうねw
~~~つづく~~~