本道からそれて、ちょっと寄り道。第五話です。
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前回、宝石を追っていったら
インド神話にたどり着いたお話を書きました。
インドと言えば、ヒンドゥー教。
天竺と言うことで、仏教のメッカでもあります。
今まで調べてきたことを、このインドの地の伝承に照らしあわせれば、
もしかすると、竜将アンテロのバックにいる存在の手がかりも
少しは見えてくるかもしれません。
が、その前にー・・・
折角なので、インドの【竜】について調べてみました。
インドで言う竜とは、【 ナーガ族 】。
細かく言うと竜ではなく【 蛇 】の神族なのですが、
仏教に取り入れられつつ、中国を経由したことで、
日本にナーガの伝承がたどり着いた頃には、
すっかり彼らは【 竜神 】ということになっていたようですw
ナーガ族には王たる存在が8柱いるとされ、
日本ではそれらは【 八大竜王 】と言われています。
人にとって良い竜もいれば悪い竜もいるそうで、
竜王の中には、神々との戦の末、和平して
【 世界の半分を勝ち取った(すぐ取り返されたそうですが;) 】
というようなのもいて、
その語感から、なんか心当たりがある人もいるのではないでしょうかw
この考察のはじめのお話に出てきた竜神の上司も、
おそらくこの八大竜王の一柱なのでしょうね。
さて、このナーガについてちょこちょこ調べていると、
【 ナーガ族は3つの苦悩を宿命づけられている 】
という一文に出会いました。
▲▽▲
一つは、熱風熱沙に晒される苦悩。
一つは、暴風に吹かれて衣服や財産、住居を失う苦悩。
一つは、神鳥に食される苦悩。
▽▲▽
(;゜ロ)< なんとなくだけど、既視感・・・。
特に最後、ダイレクトすぎないかね(゜μ゜;)
最後のが特に気になったので、
詳しく調べてみると、
昔のインドでは、鳥は蛇を食べるもんだ、という認識があったので
それを神話に格上げした感じだそうです。
なるほど、納得。
次に、ヒンドゥーにおける【神鳥】とはどういう存在か。
その名は、【 ガルーダ 】。日本では かるら とも。
DQで雑魚モンスターとして出たときもあったので、
有名かと思われます。
今考えてみると、悟りを開く修行をする塔の近くに生息していたのも
深い意味があったのね・・・(゜~゜;)
インド神話によると、
生まれたときから、すごい光と熱を発していたそうです。
(゜ロ)< あ。
ナドラガンドの聖鳥は、多分こう言うのを初めとして、
世界各国の火の鳥神話を参考にしてるんでしょうね。
ついでに、このガルーダの乗り手・・・。
盟友にしてご主人様の神様も調べると、
【 ヴィシュヌ 】
と言う名前が出てきました。
この神様も有名ですね。
学校で習ったりしますよねw
ヴィシュヌ神は、維持と調律の神で、
前回のお話に出てきた【 ブラフマー神 】が創造した世界を、
いつか終わりがくるその時まで見守り、時に手をさしのべて救い
維持し続ける、世界のバランサーとも言える存在。
DQXでいうところの、創世の神より世界を預かり、
天空より六種族の平和と共存、繁栄を見守る存在。
つまり
【 ナドラガ神 】
と、大筋では、
その役割は一致しているように思えます。
聖鳥はナドラガの盟友にして、配下である。
そう言い換えてみても、
そこそこしっくりくる感じはしますw
ただ、悪いナーガを食べるようにしろ、と
ガルーダに約束させたのもヴィシュヌ神だったような・・・。
(゜ロ)< この辺、少しだけ気になりますな・・・。
しかし、ヒンドゥー教が、
DQXの神々を読み解く、ヒントになりそうな気は
少なからずしてきました。
あとはー・・・
この考察のメインの存在を、
ヒンドゥー教に照らしあわせれば。
はてさて。
~~~つづく~~~