第10話です。寄り道終了!
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4000~5000年前にレンダーシアに起こったとてつもないこと
について、前回書きましたがー…
時代は錯誤するかもですが、
古代のレンダーシアを襲ったであろう脅威といえば、
まず思い当たるのがこの壁画でしょう。
古代、グランゼニスの神殿であったとされている、
【 ソーラリア峡谷 】は【 古き神の遺跡 】。
これは、その最奥近くに描かれていた壁画です。
『 巨大な竜が地上を襲っている絵のようだ 』
と書かれています。
(;°口)< VER3とダイレクトに関係ありそう!
魔瘴のようなヤバそうな霧?の中から
異空間より現れているっぽい【 巨大な竜 】。
連想させられるのは、やはり竜の神【 ナドラガ 】。
この壁画を素直に見て考察するならば、
創世の女神に叛逆した、
あるいは【災厄の王】のように、闇の力に取り込まれてしまった
ナドラガ神が、ご乱心してアストルティアに
進攻してきた的な感じに見えますがー…。
しかし今回は、あえてそのケースとは【 別の可能性 】を
考えてみようと思います。
例えばー…炎の領界、聖都エジャルナの大聖堂の本棚に、
こんな内容の本がありました。
▲▽▲
創世の女神の長兄たるナドラガは、
女神より、弟妹たる神々が創りし六種族の
共存と繁栄を見守る役目を与えられた。
ゆえに、ナドラガの子たる竜族は、その使命を果たさねばならぬ。
たとえ、他の種族と争うことになろうとも。
▽▲▽
一見矛盾があるような文章ですが、
まあ要約すれば、
【 女神の作ったアストルティアの平和を乱す輩は
たとえこの世界の住民でも許さん! 】
ということかと思われます。
悲しいかな、たとえ闇の勢力がいなくとも、
人々は、人同士で争いを起こす。
我々の世界がそうであるように。
竜族は、我々の世界で言う、某米国のような立場だったのでしょう。
女神の創りたまいし最初の命にして最強の存在は、
外敵を滅ぼす最強の剣にして、
【 内に向けられた、争いの抑止力 】でもあったはず。
つまり・・・別にご乱心してなくとも、
アストルティアの民に、その牙を向ける可能性はあるということ。
例の1つとして。
古代エテーネ王国が最盛期だったころ、
ゴフェル計画より帰還してあまり時のたっていない
レンダーシア外の種族の文明は、復興中であったはず。
レンダーシアに住む人間たちがその気になれば、
5大陸に進攻し、他種族を、
ひいては世界を制圧することも簡単にできたはずです。
それをもし、人間が本当に、実行に移そうとしたならばー・・・
きっと、竜族は動くでしょう。
【 六種族の、平和と共存を守るために 】。
・・・壁画は人間が書き残したもの。
人間達に都合の良いように描かれている可能性も、
決してゼロでは無いのかもしれません。
加えて、物語中、クロウズが見せたように、
竜族の一部は、
【 人の精神に干渉し、記憶を改ざんする 】
という、とんでもない能力を持っています。
もしその力がナドラガ由来のものならば、
神自身がその力を振るえば、
全人類から、竜族と関わった記憶の痕跡を消すことも
可能なのかもしれない。
エテーネ王国、
ジュレイダ連塔遺跡。
ガテリアに勝利したはずの、ウルベア帝国・・・。
古代に隆盛を誇った超文明の国々は、
現代では軒並み滅亡しています。
もしかしたら、そのいずれかの、
滅びの原因の影に竜族の姿があったとしても
決して不思議ではないのかもしれません。
~~~つづく~~~