『 やあPーXX。
【 アンノウンアックス 】の
精製を頼みたいんだが。
おれは目の前の寸胴なロボットに、そう持ちかけた。
コイツの名前は【PーXX】。
ナドラガンドは闇の領界の、
『楽園』と呼ばれる場所の
オーバーテクノロジーによって
創造されたらしいロボットだ。
『楽園』には彼と同じ型のロボットが何体もいて、
彼らは、(おそらくは)彼らの創造主の命により、
園内の様々な施設の管理や作業などを淡々と行っている。
中には、寿命や故障等によって
動かなくなってる奴らも転がってたりもしてたので、
そいつらに興味を持ったおれは、
廃棄されたらしき機体の中から一体だけ、
こっそりかっぱらってきたのだ。
そしてデルクロア博士に頼んで修理してもらい、
なんとか動くようになったのがコイツというわけだ。
自分でも型番を覚えていないようなので、勝手に
【 PーXX(ピー ダブルエックス)】
と呼んでいる。
口は悪いが、なかなかいい奴である。
博士によると、性能は
楽園で動いてる奴らと遜色無いとのことなので、
流行の【アンノウン武器】の作成を
今し方、頼んでみたといったところだ。
・・・と。
おれの言葉を受けて、PーXXは
早速その無機質な瞳に、薄緑の光を宿らせた。
△▼△ △▼△ △▼△
『 ニンゲン ノ クズ ハ
ゼリー ノ クズヲ アツメル 』
『 本当に口悪いな!?
どこのゲームから覚えてきたその台詞!?
『 サッサト 30個 ゼリーノ クズヲ アツメル
『 くっ・・・
ほら、ゼリーと黄金の飾り斧は用意してある。
精製の方、よろしく頼む。
『 ラジャラジャビビーーーー・・・
『 アンノウンアックス ノ 完成マデ・・・
『 後520年
『 マジデカ!
もっと早められんの!?
『 作業時間ノ短縮ニハ・・・
『 ・・ル ヲ補充セヨ
『 ?
『 またサルファなんたらみたいなのが必要なのか?
『 プレ○ル ヲ 補充セヨ
『 酒かよ!
『 迅速二 補充セヨ
サッサト 補充セヨ サア!
『 勢いついてんな!
『 鳥皮 モ 補充セヨ
『 酒飲みか!
『 パリッパリノヤツ
『 完全に一杯やる気じゃねえか!
『 ツイデニ Sキラーマシン 先輩ノ
グラビアモ 補充セヨ
『 唐突だな!
『 というかああいうのが好みなんお前!?
『 ウルセー オマエ コソ良イ年コイテ
学園 トカ 通ッテル クセニ
『 うるせえよ!いいだろ別に;
『 解鍵セヨ!解鍵セヨ!
『 やめろや!
『 アッ!
『 プ○モル 解鍵セヨ!
『 言いたいだけやろ、それ!
『 というか冗談抜きで、
いつできんのよ斧!
『 アンノウンアックス 精製 マデ・・
『 ジックリ コトコト 後520年
『 縮んでねえー!
『 デスガ ジカンガ ナイノデ
『 デキアガリガ コチラニナリマス
『 完成品あるんかーーい
やめさせてもらうわ!
『『 ありがとうございました! 』』
△▼△ ▼△▼ △▼△
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆
チュン
チュン
チチチチチ・・・
【 ザラターンは アンノウンアックスを てにいれた! 】
~~~FIN~~~