七夕の里に行ってきた。
一昨日、一度この里を訪れて、おれは【七夕の剣】のレシピを購入していた。
儲け話の匂いがふんぷんだったからだ。
とりあえず、自分用と、団員のお友達のために一振りずつ、そして、とりあえずあと一振りを作ったところで材料の【笹】がなくなったので、のほほんとチームクエをしながら笹を集めていたのであったが・・・
うん、この二日で剣の値段大暴落してるね!!
結晶自前じゃないともう小稼ぎもできないね!!
まあ、値段落ちるのは解ってたハズなんだけどね!!
おれは商売とかそう言うのには手を出さない方が良さそうだ。
【七夕ハンマー】、壊れるまで@12回・・・
どーすんの、おれ・・・。
★ ★ ★
気を取り直して、今日は七夕イベント自体を楽しむために、団員のカタキさんとやってきた。
舞台のほうへあがる前に、いろんな屋台を物色していたのだが・・・
カタキさん、商品本当に見えてますかいw?棚の高さが・・・w
その後、花火を持ったままベリーダンスをしつつ(←迷惑)、鳥居をくぐり階段を上り、ヒコボシとオリヒメと対面してきた。
先人達の話に、聞いてはいたのだがー・・・
うん、この二人
イラッとするねw
カタキさんと頷きあって、その場を後にしようとした我々だが・・・
クエストの終了と共に着ていた衣服が回収されるようで、我々は裸となった。
プクリポのカタキさんなど、真の裸、【マッパ】である。
おれは、報酬として貰った衣装を速攻で纏って通報を逃れたが(←)、
マッパのカタキさんは、報酬の衣装を、装備枠の関係でコンシェルジュへと送られ、正真正銘のマッパとなった。
真のマッパとなったカタキさんは、何の臆面もなく、堂々とした表情で石段を降り、屋台の通りを練り歩き、グレンの街まで帰還していった。
せめて、普通の装備品を身に着ければいいのに・・・
そう思いつつ、おれは彼女の背中を見送ることしかできなかった・・・。
独りになったおれは、なんとなく天の川が一望できる高台へと戻ってみた。
満天の星空。広がる水平線。改めて見ても、絶景である。
ただ、やたらカップルが多い。
そういうイベントなのだから仕方がないが、おれはなんとなく寂しさを覚えながら、舞台だか展望台だかよく分からない一角へと足を運んだ。
そこには・・・
なんか・・・プスゴンがいた。
周りに仲間とおぼしき人はいない。おれと同じく、独りでやってきたのだろうか。
プスゴンは、おれが来るのをみとめるなり、おもむろに花火をとりだして火をつけ、光のシャワーを放出しながらエンジョイダンスを踊り始めた。
一瞬、その姿を傍観したおれだったが、とりあえず道具袋の中から、さっき屋台で買った緑色の花火に着火し、ベリーダンスを踊ることで対抗した。ベリーダンスは、オーガが踊ることにより最大の力を発揮すると、おれは思っている。激しく躍動する尻尾が、それを物語っているのだ。
その後、お互い2本の花火を消費するまで無言のダンス対決は続いた。
それが終わった後、プスゴンは今度は打ち上げ花火を取り出して、夜空に打ち上げ始めた。
おれは、打ち上げ花火は持参してなかったので、しばらくそれを見守った。
綺麗な花火は、周りのカップル達の気を引き、だんだんと人が集まってくる。
ちょっとした人だかりができたのを確認した後、おれはそっとその場を後にしたのだった・・・。
その後、旅団メンバーが次々とINしたので、皆であらためて祭り会場(?)に行って、何枚も写真撮影をしてきた。
さすがに、プスゴンの姿は、もうどこにもなかった。
そういえば、性別すら確認してはいなかったが、
あのプスゴンは、どこから来て、そしてどこへ行ったのだろう。
なんとなく、明日も天の川を見に訪れてみようか。
そう思った。
~~~FIN~~~