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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2022-04-13 22:19:22.0 2022-04-14 20:21:07.0テーマ:その他

ペペロンチーノ③(※ver6・0までのネタバレ注意)

晴天だが風は強く、
気温も低めで少し冷える。まったく。
暖まる物を食いそびれたのが悔やまれる。


おれは今、天使(自称)のおっさん共に、
彼の失せ物「黄金の筒」を探すべく、
見つかる可能性の高そうな
竜の巣を探しながら、ドラクロンの山中を
転々としている。そろそろ山の
三合目辺りに差し掛かる頃だろうか。


『 なんだザラ、ま~だ怒っとるのか!
  貴様の分のペペログニューチェを
  うっかり食べてしまった事を。 』

『 ペペロンチーノな。
  ああ、もういいよチクショー。 』


食い物の恨みは何とやら、とは言うものの、
なんだか馬鹿らしくなってきた。
さっさと気分を入れ替えて行くとしよう。


『 そうだぞ、あまり過ぎた事を悔やむな。
  輝かしい明日にこそ目を向けるのだ。』


『 それをあんたが言うんか… 』


『 わっはっは!
  …しかし、辛い物を食いすぎて、
  まだ口の中がヒリヒリするな…
  いやはや。料理と言えば
  フェディーラ殿の蟹クリームコロッケが
  恋しくなるわい。 』



『 フェデーラ殿の
  蟹クリームコロッケ…だと!
  何それおっさん!? 』


『 バカ者!
  フェ‘’ディー‘’ラ殿じゃ!
  ちゃんと発音せい! 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


フェディーラ殿など
聞いたことも無い名前だがッ…

【フェディーラ殿の蟹クリームコロッケ】

…という言葉の持つ麗しさだけは、
何となく感じ取る事ができる!
畜生あのおっさん、普段そんな物を
食っているとは羨ましい妬ましいッ!


『 おっさ…おじさま!
  自分もフェディーラ殿の
  蟹クリームコロッケ、ご相伴に
  あやかりたいでありますッ! 』

『 ダメじゃ!
  貴様には食わさ~んッ! 』

『 そんな殺生な…! 』


『 大体フェディーラ殿は、
  貴様のような一般民が
  名を呼ぶのもはばかられるような
  高貴なる方なのだぞ!
  
  彼女の料理を食いたければ…
  せめて歴史に名を残すような
  英雄に成ってみせるが良い! 』


『 ハードル高いなッ!? 』


『 ふん、それがむしろ最低条件よ! 』



…一体何者なんだ、フェディーラ殿って。


‘’ 歴史に名を残す英雄 ‘’ねえ。


昔はそんな存在に
憧れたこともあったものだが…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


英雄と言えば…
オーガだけに絞っても
結構な数の名前が挙げられる。


まずは
幼い頃、ランガーオ村で年寄り衆から
耳にタコができるほど聞かされたのは、
村の起源にも通じると言われる
古代オルセコ王国の王子達の物語。


近年では、
歴史からその名を抹消されていた
グレンの『悲劇の剣聖』オーレンの
真実が明かされ、話題を呼んだものだ。



他にも英雄の逸話は多いが、
しかしオーグリード史において、
最たる功績と栄光をもって
称えられる英雄を一人選べと
言われれば…


500年前の「偽りの太陽」…
レイダメテス侵攻の時代を戦い抜いた、
「闘神」とうたわれる英傑であり、
現代まで続く歴史を誇る
ガートラント王国の開闢王。

四術師ガミルゴの親しき友にして、
騎士の礎を築いたと言われる
聖守護者ガラテアの父。


『 ラダ・ガート王 』


になるだろうか。


まあ…雲の上の存在過ぎて、
自分と同じ世界の住民だったとは
とても思えない訳だが。


しかし、大人になるにつれて
解ってきたのは…

英雄と呼ばれる者達は、当然ながら、
その名の重さに比例する
『責任』や『重圧』等を背負い…
多くの人々の人生を巻き込みつつ、
苦悩しながら生きていたわけで。


そういうのを思うと、憧れだけで
英雄を語ることは、今では少なくなった。


自分が英雄の名を背負って生きたいか?
…と問われれば勿論、答えはNO。
人気者になってちやほやされた~い!
と思うのとは、訳が違うというものだろう。


結局、おれには
気ままな冒険者という立場が、
一番お似合い、というわけだ。


『 はは、ラダ・ガートみたいに
  なれって?
  本当、ハードル高いな、
  そのクリームコロッケ。 』


『 ま、貴様には逆立ちしても
  無理だろうがなあ、わはは。 』


『 ま、まあごもっとも。 』 



…ではあるのだが。


何故か、少しだけ…
腹が立っている自分もいる事に、今気付いた。


多分きっと、空腹のせいだろう。



~~つづく~~
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