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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2022-04-24 11:14:54.0 2022-04-25 21:10:50.0テーマ:その他

ペペロンチーノ⑥(※Ver6・0までのネタバレ注意)

天険ドラクロン、5合目…
おれ達は今、とある竜の巣の前にいた。

巣には子竜が数匹のみで
親竜の姿は見えないが、念の為だ。
息を潜めつつ、目を凝らす…


『 ひい、はあ…!
  ワシは疲れたぞ…! 』 
  
( しっ、静かに! )


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


「お宝探しの鈴」の音色に
耳をすましつつ、念入りに辺りを調べると、
彼らの寝床の一角に、黄金色に輝く
万華鏡のような物体が見える!


( お…あそこだ!
  ビンゴじゃないか!? )

( 何、また徒労じゃあ
  ないだろうな? ワシは今
  休憩したいの…んんっ!? )


おっさんの目の色が、瞬く間に変わった。


『 おお…! あれだあれだ!
  あれこそが捜し求めた
  黄金の筒ゥ~ッ! 』


( あ!落ち着けって! )


…登山の疲れもどこへやら。
制止も聞かず、おっさんは鼻歌まじりで
巣の中へ駆けだしてゆく。

しかし。彼が黄金の筒の元へ
たどり着く直前、一匹の子竜が
気まぐれに、ひょいと筒をくわえあげた。


『 こらチビ! それはワシの…!
  もとい聖天舎の所有物なんだぞ!
  大人しく返すのだ! 』


おっさんは、顔を真っ赤にして
子竜と筒の引っ張り合いを始め出す。

子竜はこの引っ張り合いを
遊びだと思っているようで、
なかなか離そうとしない。


( 何やっとるの…! )


ちょっと微笑ましい光景だが…

あまり長い時間
竜の巣に留まるべきではない。

おれの冒険者としての経験と勘が
そう警鐘を鳴らす。

が…どうやら遅かったようだ。
風を切る音が聞こえたと思うと、
巨大な影が巣を覆う。

飛竜か…?

☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


いやあの影は…竜。
それも古き竜に近い種とされる、
グレイトドラゴン!


『 ヤバいぞおっさん!
  下がれ!逃げるんだ! 』

『 なんだ急かしおって。
  心配するな、丁度今、
  筒を取り上げ…ひいっ!? 』


…翼の羽ばたく音が止んだと思うと、
ズシン…と、軽い地震と錯覚するような
地響きが起こった。

竜がついに、巣へと降りたったのだ。


『 くそう、最悪だッ! 』


全力で走り、
目の前の驚異に腰を抜かすおっさんと、
竜との間に割って入る。

そして盾を構え、愛用の剣を抜き放って
おれは黄金竜を見上げた。


『 お、おじゃましてまぁす…!
  お早いお帰りで…へへ 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


あ、ダメだこの顔。
めっさ怒っとる。めっさ怒っとる。

そりゃそうか。
帰って来たら、今まさに
我が子に伸びんとしている、
知らない おっさんの魔の手。

そりゃ怒る。誰でも怒る。


『 ひ、ひい~!
  ザラよ、なんとかしれ~! 』


( 怒れる巨竜を諫められる
  奴なんて居ねえよ! )


だがこの手の竜とは、戦い慣れてはいる。
落ち着いて対処すれば
勝てないまでも、二人どうにか
逃げ仰せることならば…

ため息ひとつ。
語彙の崩れたおっさん尻目に、
覚悟を決める。


『 おっさん落ち着いて聞いてくれ。
  まずおれが竜の注意を引き付けつつ、
  しばらく攻撃を凌ぐ。

  敵意が おれに向いたのを確認後、
  あんたは、その筒を持って
  なるべく刺激しないよう、
  忍び足で逃げ…って、あ! 』
  

恐慌をきたしたおっさんは、
こちらの言葉を聞かず、
すぐさま竜に背を向けて
走り出した。マズい!


『 ダメだ!今奴の注意は
  そっちに行ってる!
  背を見せて逃げたりしたら…! 』


黄金の竜は、翼を翻すと、
案の定おれを無視して
すごい勢いでおっさんを追い始めた!


『 ウィングダイブ!
  まずい!おっさん!横に…! 』


なんてこった!このままでは!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 お、おわ~~!
  助けてくれーーッ!
  ワシはまだ
  死にたくないのだーッ 』


『 …!? 』


おっさんを追った竜は、
そのまま彼を葬り去らず、
前足で鷲掴みにしたようだ。


( もしかして おっさんの翼のせいで、
  獲物とでも思っているのか…!? )


ひとまずの命拾いだが、
だがそれも時間の問題。

速やかに助けなければ、
おっさんは今度こそ
死んでしまうかもしれない。


( また守れずに
  誰かを失うのか…?
  ダメだ冗談じゃないッ! )


落ち着け。
今おれにできる事を探せ…!


相手は今、低空に居る。
剣は…届かない。
投げるのもリスクが高い。

あの距離を詰めて、
上空に放てる強力な技があれば…!


そうか…


( グランドネビュラ… )



~つづく~
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