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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2022-11-27 11:39:38.0 2022-11-27 21:30:37.0テーマ:その他

空を目指して(1) (ver6・1までのネタバレ注意)

レンドア島。
夕刻を過ぎ、夜が始まるも、
この港町は賑わいを失わない。

特に、我々冒険者の多くが参加している、
【 討伐隊 】の本部があるこの通りは、
彼らをターゲットに据えた
酒場や宿屋等が立ち並んでいて、
旅人たちの社交場、情報交換の場として
夜が更けてなお、喧騒鳴り止まぬほどだ。

かく言う おれもまた、
討伐隊の報酬を受けとるついでに、
立ち並ぶ酒場の内の一軒に
立ち寄っていた。


『 あー、ダメダメ! 』


酒場の喧騒に混じって、
良く通る少女の声が響く。


『 おっさんの天使を拾ったとかいう
 地味な話じゃ、お客とれないって! 』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


声の主のウェディの少女は、
エスタータという。
知り合いの、『吟遊詩人の卵』だ。

このレンドア島で偶然再会したので、
冒険の情報交換がてら食事にでも、
という流れである。

何か詩のネタは無いかと聞かれたので、
最近の我が冒険を語って聞かせたが、
どうやらお気に召さなかったらしい。


『 「どうやら」、じゃあないだろ…
  【 おっさんの天使の話 】が
  お気に召す奴なんているのかよ…  


同行者はもう一人。
酒場に似つかわしくないテンションで、
ため息混じりの呆れ声で呟くのは…


☆   ☆   ☆  ☆   ☆   ☆


小柄のエルフ系魔族で、
名はツキモリと言う。

かつて、魔界での決戦の時に
肩を並べて戦った戦友の一人で、
今は、見聞を広めるためか、
アストルティアを冒険している。

こちらでの知り合いは少ないようなので、
おれが、半ば目付け役さながら
色々と面倒を見ている感じだ。


『 阿呆な鬼の面倒を
 見てやっているのは僕のほうだが…?


…生意気な口をきくが、こう見えて
おれの数倍は生きているらしい。
年長者は敬わねば。

魔族特有の『角』を隠そうともしないが、
今のところ、大きな問題は起きていない。
おれ達オーガをはじめ、
頭に角がある程度で驚く人間は、
あまり居ないのかもしれない。

おれ自身も、数年前までは、
【魔族】と【悪魔系の魔物】の違いが
良く解ってなかったし…
魔界を知らない一般人には多分、
『 少し変わったエルフ 』で
通用するのだろう。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 んなこと言われてもな…
 あっ、じゃあ、バシッ子で飛んだら
 着地点の隣に、セーラー服で
 ポニーテールのオーガ男がいた話を…


『 わかったもういいから!

『 黙って食え。
  飯が不味くなるぜ…

『 お、おう…


…ともかく、今はこの三人で
食卓を囲んでいる、というわけだ。


『 このガーリックシュリンプ
  美味し~♪
  プリップリじゃん!
  えびぷりぷり左衛門じゃん!

『 お前も黙って食え…


ご機嫌なエスタータを横目に、
諦めたような表情で
果実酒のグラスを傾けるツキモリ。
えびぷりぷり左衛門…
エルトナ風の名前…いや、居ねえか。


『 ともかく!アレよ!


両手で無駄にテーブルをバン、と叩き
エビの尾を口からはみ出す勢いで
エスタータは立ち上がって、
天井を指差した。


『 あの謎の天空都市みたいな所の!
 でっかい冒険談を!
 あたしは詩にしたいってわけ!

『 天星郷フォーリオン、か… 
  そりゃ大きく出たな!


☆   ☆   ☆

☆   ☆   ☆


『 ふぉーりおん…
 って言うの?あの場所。

『 そうらしい。
 天使のおっさんが言うには。

『 またその話かよ…


天星郷フォーリオン。


今、レンドアに集う冒険者達の
ほとんどの関心も、
この謎の天空都市に集まっていた。

別に聞き耳を立てなくとも、
どのテーブルからも天空都市の話題が
飛び出しているのがわかるほどだ。

若い盗賊が叫ぶ。
あそこには膨大なお宝が眠っているに
ちげえねえ、と。

そんな物は馬鹿共への
良い目眩ましだ、と
道具使いが角眼鏡を押し上げる。
あそこには、地上を征服せんばかりの
超古代兵器が眠っているのだ、と。


各々がロマンを語る。
おれも、天使のおっさんに会って以降、
俄然あの場所に興味が出てきてはいた。


『 ザラさんは何があると思う?
 フォーリオン!

『 さあ、な…
 そうだな、少なくとも…
 美味いカニクリームコロッケを
 作れる人は居るみたいよ。


『 なんだ、それ…


ツキモリのため息を聞きながら、
おれも上を見上げた。


『 よし…じゃあ行くか、
  フォーリオン!


~~つづく~~
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