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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2023-10-21 21:57:18.0 2023-10-22 09:34:11.0テーマ:その他

折れた魔剣(12)(※ver6.4までのネタバレ注意)

__ 始まりは 氷牙の晶陣
   長槍をその手に もて
   凍てつく大地 駆け抜けて
   騎士は 一人往く __


練兵場に、吟遊詩人の詩が響く。
程なく詩の通り、我が足下が
『水晶のラグ』さながら凍結し始める。

急いで晶陣を抜け出し、敵の下へと走りながら
おれは出撃前、練兵場の扉の前で聞いた
エスタータの言葉を思い出していた。


☆   ☆  ☆   ☆   ☆


『 なあ、さっきの耳打ちだけど…

『 うん、【パターン化】されてるんだよ、
  あの魔物の攻撃。
  この2戦、動きがほとんど同じだった。


『 ああ、それはおれも
  戦いながら薄々感じちゃいたんだが…

  もしかして、君はこの 
  たった2戦で、あいつの動きを
  完全に見切ったって言うのか…?
  すごすぎるだろ…


職業病かな、と、エスタータは にへらと笑った。
本当だとしたら笑い事じゃない。
恐るべき観察眼と記憶力だ。


『 詩で攻撃、知らせるからさ。
  それ聴いて動いてみて。
  それでイケるよ、きっと。


『 はは、さながら歌劇って感じだな。
  おけい、ダメ元で乗っからせて貰おうか!


『 へへー、そうこなくちゃ!


  
☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



__ 魔獣の吐息は絶対零度
   されど 背面までは届かず __


ブレスを吐く魔獣の
無防備な背後に回り込み
無数の突きを喰らわせる。


__ 迫り来る 大地の衝撃 __


ランドインパクト。
魔獣から一旦距離を取り、
攻撃できない暇を利用して『不動の構え』や、
場内にばら撒かれた【強化のジェム】を
拾い集める事にする。

   

__  大いなる破滅・序
   恐るるなかれ 其は破滅とは名ばかりの
   光るピザの如し __


言い得て妙。
カットしたピザの一切れのように
魔獣を中心に扇状に床が光る。


四方滅、そして前方への突撃、レーザー…


どんな攻撃も、来るタイミングさえ
分かってしまえば隙だらけだ。


そんなこんなで、嘘のように順調に戦いは進む。
自分が一介の戦士では無く、
台本を渡された演者のようで、
少々不思議な気分ではあるが。


( ともあれ、あとは…


終盤、必殺チャージが必ず発現し、
得られる得点が二倍になる
【 チャンスタイム 】。

だが、コイツを
パラディンが最大限活かす為には…
それを待っていたのでは遅すぎる。


( チャンスの直前こそが…
  真のチャンスだっ!


チャンスタイム10秒ほど前。
おれは満を持して
温存していたパラディンガードを発動させ、
続けて、鉄壁の進軍を敢行した。

必殺技が火力に結び付かないパラディンが
チャンスタイムを1秒も無駄にしない為の作戦。
過去二回の失敗の賜物だ。


それを見てエスタータが、
勢い良く竪琴をかき鳴らした。
自身も攻撃を避けながら、
本当に大したものだ。



__  紅蓮の戦旗掲げ 騎士は一人往く

   其は鉄壁の進軍
   凍てつく冷気も 大地の衝撃も 光るピザも
   もはや 彼の者の快進撃
   止める事 あたわず

   五月雨 集めた様な 無数の突きは
   されど その一撃一撃が
   石の様な 魔獣の甲殻
   無尽に砕きゆく 刃の雨となる! __


吟遊詩人の詩が戦意を高揚させる。
もはや攻撃を避ける必要は無い。
時間一杯まで、無心に
さみだれ突きを繰り返すのみだ!


『 ぬうぉおぉおぁああッ!
  さみだれ、さみだれ、さみだれェェッ!!


『 タイムアップ!
  そ、そこまで!そこまでだ!!


程なく ベルトロの、
興奮気味のアナウンスが聞こえてくる。
過去二回には無かった、確かな手応え。


『『  どうだッ!? 』』


頭上高く得物を掲げた二人は多分…
結構なドヤ顔だった事だろう。


☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 え…SSランク…
    おいおい、ま、マジかよオイ!


エントランスに戻って。
…ベルトロの声が震える。


『 えッ!?SSランク!?
  マジかよオイ!?


ついでに、おれの声も震えた。


『 お前は当事者だろが。


ツキモリがすかさず、我が後頭部を叩く。
興奮で痛みも感じない。
まあ、自分の実力だけでは
こうはいかなかっただろうが…

集まった兵士達も騒めいている。


“  あの野郎…一度もマッチングしねえパラで…
  やりやがった…! “

“ あの姉ちゃんも、
 一撃も食らってねえ気がするんだが… “


『 えへへ~、
  トラシュカに比べたら易しいもんよ!


エスタータの言葉を受け、
アストルティアには、ここ以上の地獄があるのか、
と、誰かが叫ぶのだった。


~つづく~
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