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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2024-05-11 10:27:36.0 2024-05-11 14:16:14.0テーマ:その他

天星(12)(ver6範囲までのネタバレ注意)

戦場の一角では、十名を超える冒険者達と
ジア・イロンとの、激しい攻防が続いていた。


奴の戦闘能力は、べらぼうの一言だった。

腕のひとなぎで木々をへし折り、岩を砕いてゆく。
人が一撃でも まともに喰らおうものなら、
きっと無事では済まないだろう。

そしてその強靭な身体は、ひとたび守備に回れば
打撃、呪文共に、ほとんど受け付けない。


( この剣でも、
  ウルベア銅貨で引っ掻いたような
  傷しかつけられないだと!


それはまるで、暴風さながらに激しく動き回る、
巨大な鉄塊を相手にしているようだった。

極め付けに奴は当然、他のジア・クトと同じ様に
炎や雷などのエネルギーを使った属性攻撃も
自在に操って来るものだから、始末に負えない。


もしも、我々が『完全に初見』だったなら。
短時間での全滅もあり得たかもしれない。

……

…いや、
無論、我々と奴は、紛う事なき初対面だ。
初対面ではあるのだが、何と言うか…



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 ぶるゥァァァッ!!
 “ジア・迅雷の計“ッ!!
 『 自分中心の範囲攻撃!
   散開しろーッ!


『 “ジア・爆裂の計“ッ!!
 『 仲間から離れて一人で防御ッ!


『 ぬうゥゥ、かくなる上はァァ!
 “ジア・徴兵の号令“ッ!!
  やれィッ!“イロン・ハザード“ッ!!
 『 まかせてっ!“ホップスティック“☆


『 “ジア・リミットマグ…
 『 部下狙え部下~
『 おのれェェイッ!!!


…と、まあ…奴の切り札の数々に
我々は何故か…
そう、何故か。見覚えがあったのだ。


『 ここまでそっくりだと!もはや
  偶然とも思えん!よな…!


攻撃を避けながら、誰かが呟く。

かつて『魔祖の血族』を創り出したという、
『魔祖』と呼ばれた太古の賢者達。
彼らに力を与えたのは、『大いなる闇の根源』
だと言われているが…


『 もしかしたら!ジャゴヌバの心のどこかに、
  ジア・クト時代の!記憶があったのかも…?

『 あ~、知らず知らずの内に!
  コレを参考にしてたとかか。
  キャラ濃ゆいしな!コイツ…

『 冗談はそこまでにしとけ!
  次の攻撃、来るぞ!!

『『 ぎぃやァァッ!! 』』


…しかし、そのアドバンテージをもってして尚。

先ほど語ったフィジカル能力も相まって、
依然ジア・イロンは強大な壁として
我々の前に立ちはだかっていたのである。


( さすがに向こうも
  だんだん弱ってきているとは
  思いたいんだけどな…!


そんな決死の攻防が続く、そのさなか。


『 ん…!?
  高エネルギー反応確認…
  比較的、近距離からァ…ッ!?


イロンが、不意に辺りを見回し始めた。


『 キミかァ…!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 ……ッ!!


イロンの視線の先には、何かの呪文を詠唱中の
ツキモリの姿があった。

詠唱を阻止すべく魔族の元へ向かおうとする
イロンの前に、おれを含む数人が立ちはだかる。


『 易々と抜かせるかッ!

『 鬱陶、しぃねェ…ッ!


イロンの反応を見るに、ツキモリの呪文は、
有効打を与える事ができるのかも知れない。


だが…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


突如。
イロンが凄まじい雄叫びを上げる。


それを受けて、奴を取り囲んでいた
十人全ての冒険者が
耳を塞いで地に伏せてしまった。


( しまった、これは…!


…ただの大声じゃあ無い!
これは、人の心を砕く古竜の咆哮のように、
魔法的な拘束力を秘めた喝破…!


…イロンは邪悪な笑みを浮かべると、
強く地を蹴り、凄まじいスピードで飛び出した。

ツキモリは堪らず詠唱を中断して
防御行動を取るが…


『 !!


…焼石に水。そのままイロンに跳ね飛ばされ
て背後の岩に激突し…

吐血しながら、その場に崩れ落ちてしまった。

誰かが急いで駆け寄るのが見える。


『 ツキモリィィッ!!
  野郎ォォーーーッ!!!


ようやく身体の自由が戻ると同時に、
おれはイロンめがけ、矢のように走った。


『 うおぉォォアッ!!


走りながら、ふと誰かの止める声が聞こえて来たが…
構うものか。怒りに任せて おれは
剣を大きく振りかぶって跳躍し、
ニヤつくイロンめがけて渾身の一撃を叩きつけた。

果たして。

斬撃は、咄嗟に防御するイロンの腕を
浅く斬り裂いたのだが…


『 馬鹿野郎!そっちは…崖だッ!!



    『 えっ? 』



我に返ると浮き島の崖ぎわに、
巨大なジア・クトと重装のオーガ。

当然、足場は無慈悲に崩れ落ち…

おれはイロンと共に、
空中に投げ出されてしまうのだった。


~つづく~
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