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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

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ザラターンの冒険日誌

2024-05-12 11:25:49.0 テーマ:その他

天星(13)(ver6範囲までのネタバレ注意)

『 うぁぁあああーーーッ!?
『 ぬぅゥゥアアアッ!!??


ジア・イロン共々、落ちる。


我が名を叫ぶ仲間達の声は
瞬く間に遠ざかってゆき…


この天星郷の青空の中を、どこまでも落ちて行く。


( や、ヤバい!
  せ、せせ聖天の翼を…!
  いやムリだし!この体勢からでは!!

  あれコレ…!
  この状況、普通に詰みなのでは…?



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


( え、死ぬ…!?
  こんなアッサリと…!?
  ま、まままて諦めるな!
  な、何か無いか!


必死に打開策を考えようとするも、
パニック状態の今の頭では
まともな事を全く思い付きそうに無い。


…そんな中、ふと…
天に浮かぶ星々と、そして魔眼の月が。
遠ざかってゆくのが見えた。


不思議と落ち着きを取り戻し、
高い、高い空へと、手を伸ばす。


( 所詮、英雄でも無い
  一般冒険者の最期なんて、
  こんなもん、なのか…?

  おれは…


不意に、イロンに踏み潰され、
一瞬で砕かれたジア・クトの影が脳裏に蘇り、
自分と重なる。

それに…
今まで己が屠ってきた、数々の魔物達の影も。


…当然ながら、全ての命が。
己の納得できる最期を迎えられるとは、
限らないのだ。


( …単に『おれの番』って事、か。
  せめてツキモリや皆は、
  無事だといいが…



…覚悟を決め、目を固く瞑った。










…その時だった。





何故か、一緒に落ちていたはずの
イロンの絶叫が遠ざかってゆく。


( ……?


しばらく時間をかけて、
おれはようやく己の身体が
『空中で静止している』事に気付いたのだった。


( な、なんだ…?
  どうなってんの、コレ!



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


目を開いて、状況を確かめると…

自分が、空中に描かれた
『魔法陣』のような物の上に居る事が解った。


( コレは…?
  助けられた…のか…?
  一体、誰に…


『 ふふん、それはな…
  ワシの創り出せし『光輪』よッ!

『 うわっ!えっ…!?


辺りを見回している所に不意に声をかけられ、
おれは激しく驚いた。


『 わはは!
  間一髪!間に合ったようだな!


聞き覚えのある声の方を振り返ると、
そこには純白の翼を広げた、
一人の天使の姿が…

…というか!!


☆   ☆   ☆ ☆    ☆    ☆



『 おっさん!!?
  あんたが助けてくれたのか!?


『 ふ、まあな!
  貴様に ああは言われたが…

  やっぱり戦場が気になってな!
  こっそりついて行って、物陰から
  貴様達の戦いを見守っておったのよ!


『 そうだったのか…!
  ともあれ助かった!ありがとう!


『 ふふん!まあ世話になったしな、
  貴様には!


天使のおっさんは、ドヤ顔で笑いながら、
人差し指で鼻の下を擦った。


『 まあそれ以前に、だ。


そして…
一転して真面目な顔でおれに向き直る。



『 ザラよ。
  仮にも。仮にもだが…

  貴様はワシの選んだ『英雄』で。
  ワシは貴様の『導きの天使』なのだ。

  …守るさ、貴様を。



『 !!
  

  お、お……



  おじさまァァァァッ!!!




『 わっはは!
  今のカッコ良くない?
  ねえこれワシカッコ良くない!?


『 カッコいいィィッ!!



そんな阿呆なやり取りをしている時だった。


『 あっ…まずい。


急におっさんの腕が、ぷるぷると震えだした。


『 ど、どうしたんだ?


『 ま、魔力切れじゃ!
  消えるぞ、その光輪!



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 ええええッ!?早ッ!?
  早くないっ!?


『 だって疲れるんだぞ、コレ!
  ヤバい消えるゥゥ!!
  

『 うおおおッ!!?


結局、足下の光輪が消える直前に、おれは
眼下に見えた手頃な浮き島に、
意を決して飛び降りたのだった。



~つづく~
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