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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2024-06-01 03:31:36.0 2024-06-01 09:49:16.0テーマ:その他

天星(17)(ver6範囲内のネタバレ注意)

…声の主は、なんとゲンだった。
援軍が来るにしてはまだ早すぎるが…
奴は独自に行動していたのだろうか。


『 てなワケで、そのボロ雑巾に代わって
  俺が相手をしてやるよ、タコ野郎。

『 タコ野郎…だとォ?


奴の挨拶代わりの挑発に
青筋を立てんばかりのジア・イロンは、
まるで、幼児が飽きたオモチャを手放すように、
掴んでいた おれを乱雑に投げ捨てた。

『 ッ!!

…落下の衝撃で死ぬかとも思ったが、
どうにか意識は保たれている。

いまだ おれが命を繋いでいられるのは
もしかすると、この鎧に込められていると言う
防護魔法の おかげなのかもしれない。


『 いや~悪ィなあザラたん。
  実は少し前から着いてたんだけどよ。
  『コイツ』の準備に手間取ってな。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


そう言ってゲンが手をかざすと、
何も無かった空間から、
なんと大砲が一門降って来た。


『 ドワチャッカ近海の水没遺跡。
  そこの隠し部屋に眠ってた
  “召喚型・追尾式自走魔弾砲“…
  めんどくせーから略して

  『ウルトラ大砲』ッ!

  ついでに普通の大砲、三門付けたフルコース…
  たらふく喰らってけや!
  藻屑と一緒にマリネにしてやっからよォ
  すっタコ野郎ッ!!


『 !!?


イロンに有無を言わせる間もなく、
四門の大砲による一斉掃射が始まる!

轟音と共に打ち出されてゆく魔砲弾は、
確実にイロンを捉えていた。


『 ぬぅァァァアッ!


響いてくる苦悶の声。
これは…いけるかもしれない…!


しかし…
そう思ったのも束の間。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


砲弾の嵐に立ち昇る煙の中から
ゆらり、不気味な影が浮かび上がる。


『 我が名はジア・イロンンッ!
  ジア・クト最硬のひとかけらァッ!

  そんな玩具でェ…
  このボクゥを破壊できると思うなァァッ!!


影は砲撃に晒されながらも一歩一歩、
悠然とゲンの方へと距離を詰めてゆく。


( な、なんて奴だ…!


数十人の手練れを相手にし、
浮き島に墜落し、
我が命を賭けた一太刀を浴び、
砲撃の雨に晒されて…

奴は確実に弱っている。
弱っているはず、なのだが…

まだまだ倒すには足らないと言うのか。
このままではゲンも危ない…!


『 おいおいおい!コイツ!
  マジかよオイ!!


大砲を操作しながら焦るゲン。

おれも歯を食いしばり、剣を杖代わりに
起きあがろうと もがくが…
凄まじい痛みと脱力感に崩れ落ちる。

どうやら、体中の骨を、何本もやられているようだ。

( く、くそっ…立て、おれ!
  ここで立てずにどうする…!


もう一度、地に突き立てた剣を掴み、
どうにか起きあがろうと試みていると…

ふと、身体が少し軽くなったような気がした。
気付けば我が頭に、
何かしらの液体が降り注いでいる。


( こいつは…『世界樹のしずく』?


…見上げるとそこには、
見慣れた魔族の姿があった。


☆  ☆ ☆   ☆   ☆


『 ツキモリ…?
  ぶ、無事だったのか!?


『 なんとかな。
  てか お前が言うな。
  …動けるか?


空の小瓶を無表情で投げ捨てる魔族。


『 あ、ああ、ありがとう。
  傷と痛みだけなら、嘘のように消えた。
  何とか まだやれそうだ。

『 そうか。
  なら聞け、鬼。


険しい顔で戦況を見据えながら、
ツキモリは呟いた。


『 アイツを消せる呪文が…
  一つだけある。

『 !!
  本当か…!?


『 本来、まだ僕の力量じゃ
  実用に持ってける呪文じゃねェが…
  まぁ仔細は省く。そこは何とかする。

  要点だけ言う。
  呪文が完成するまでの『時間稼ぎ』と…
  あわよくばアイツの『足止め』。

  チャンスは一回きりだ。
  …できるか?


ツキモリのもたらした吉報に、
おれは力強く頷いた。


『 任せろ。
  おれが前で敵を阻んで、
  お前が呪文でトドメ。

  よっし、いつも通りだ。
  やってやるさ、相棒!


『 ふ、なら一蓮托生、
  この地獄に付き合ってやる。

  任せたぜ…相棒。


そう言って、魔族はおれの方を向かないまま、
珍しく笑ったのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


希望を胸に。
イロンに向けて、力強く駆ける。

…仲間を守るパラディンでありながら、
今日だけで何度、この命。
…仲間達に救われた事だろう。


( 我ながら情けないが…
  でも!もう負けねえ!!


大砲を破壊し、今まさに
ゲンに襲い掛からんとするジア・イロン目掛け、
おれは勢いのまま剣を叩きつけた。


~つづく~
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