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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2024-06-15 00:33:23.0 2024-06-15 10:01:14.0テーマ:その他

天星(21)(ver6範囲までのネタバレ注意)

『 お、お前…!
  な、何を…?


ゲンが、ジア・イロンの『核』を
ひと息に飲み込んでしまった。

行動の意味が理解できず、
おれは一瞬、固まってしまうが…

徐々に平静を取り戻してゆくにつれ、
辿るべき記憶の糸が 頭の中に張り巡らされてくる。

☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


“ 俺ァ、ガキの頃…
 英雄になりたかったのよ。
 高い、高い空に煌めく、
 綺羅星のような存在に、な。 “




“ でも、大人になるにつれ、
  気付いちまったのさ。
  テメェが只の『群衆』でしか
  ねェんだって。 “




“ 無い物ねだりってか?
  バァーカ。

  テメェの欲しいモン、
  手に入れらンなくて
  人生、楽しいかよ… “




☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


…神都にて、独り。
物憂げに空を見上げていたゲンの横顔が、
脳裏に鮮烈に蘇る。



“ 行くか…? 
  掴みに。 “


“ 簡単に言ってくれるじゃねェか… “




…そして戦場での、賢者の情報。



“  ジア・クトには、大きく分けて
  二種類の個体が存在するようです!

  一つは、ジア・クトとして生を受けた
  生粋の個体。

  そして もう一つは……  “





…否応無く、頭が状況に追いついてゆく。
だが、心が ついてゆけそうに無い。





“ 悪りィ、ザラたん…


  こいつが、俺の…
  【綺羅星】よ。  “





☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



信じられなかった。

否。

信じたく、なかった。



『 う、嘘だろ…
  冗談だよな?ゲン!


『 嘘でも、冗談でもねェ…


その言葉を裏付けるように。
ゲンの皮膚が、徐々に硬質化してゆく。


『 何故だ…
  一体、何が…お前を、そこまで…!


『 悲しい過去でも語れってか?
  無ェよ、そんな大層なモンは。


奴は、面倒くさそうにガリガリと頭を掻いた。


『 お前ェも、身に染みたはずだ。
  あのタコ野郎の、デタラメな『力』がよ。

  そして その力の前に、大した事も出来ず…

  血ヘド吐いて惨めに這いつくばるしかねェ…
  どうしようもねェ…手前の弱さがよ。


  …俺ァな、
  どうしても見てみたくなったのさ。


  俺ら『群衆』が。

  汗と、涙と…血ヘドに塗れながら
  一生走り続けたって。

  決して手の届く事のねェ『 力 』…
  


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そんな力を持ってる、
  【選ばれた一握りの奴】だけが
  辿り着ける高み。
  その高みからでしか見られねえ…



  【向こう側の景色】って奴を、な。



ゲンが、硬質化し始めた拳の具合を
確かめるように握りしめる。


ゲンの言葉は、
おれにも幾分、心当たりのあるものだっだが…

だがそれを踏まえても。

やはり、おれにしてみれば、
奴の行動は理解し難いものだった。


『 だからって お前…!
  ひ、人を…や、…

『 イロン様…ッ!
  な、何と言う事だ…!

『 『心核』を!
  取り込まれてしまったというのか、
  あの個体に…!!


おれの言葉は突如、何者かに遮られた。

声の方に目を向ければ、
ジア・イロンを探しに来たのだろうか…
三体のヒト型ジア・クトが、
何かを喚きながら こちらに飛来してくる。


『 くそっ!こんな時に…!


慌てて剣を抜き放つ おれを尻目に、
ゲンが おもむろに 握り締めた拳を解いて、
手の平をジア・クトに向けた。

次の瞬間…

その掌から、黒い破壊光線が放たれる。


( あれは、イロンの…!


飛来して来たヒト型ジア・クトは、
三体纏めて その光線に飲まれ、音も無く…
一瞬の内に かき消えていった。


『 …!!


ゲンの方を振り返ると、
奴自身も、己の放った技の威力に驚いているようだ。

『 へっ…馬鹿みてェだよなァ!
  さっきまで、必死に走り回ってたのがよ。

  いいぜェ、ザラたん…!
  『こっち側』はよォ…!


『 ………


そして、奴はいつものように、
喉を鳴らしながら低く笑ったのだった。


~つづく~
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