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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 130

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ザラターンの冒険日誌

2024-06-16 11:18:15.0 2024-06-16 19:57:14.0テーマ:その他

天星(22)(ver6範囲までのネタバレ注意)

『 いいぜェ、ザラたん…
 『こっち側』はよォ…!


両手を広げ、空を見上げるゲン。
その身体はもう、
かなり硬質化が進んでしまっている。


『 ……


かける言葉が見つからず、
ゲンを ただ見据える おれのその視線に、
奴は低く笑った。


『 …辛気臭え面してんじゃねェ。
  俺は今、気分が良いんだ。

  あァ…昨日までライバルと思ってた奴が
  今は『ミジンコ』に見える。

『 !

『 ラダ・ガートも、
  ミジンコを見る目で
  お前を見てたのかもなァ…

『 !!
   
  お前……!


突然の侮辱。
厳しい顔で睨み付けると
奴は、おどけたように肩をすくめて
『冗談だよ』と のたまった。


『 別にお前ェと戦いてぇワケじゃねえ。

『 ……そうか。


先程から緊張が続いて
己がまだ抜刀したままだった事に気付いて、
とりあえず、おれは剣を鞘に収めた。


しばし、沈黙が場を支配する。


いつもと変わらない一陣の風が頬を撫でたが…
今のおれには、やけに冷たく感じられた。

ジア・クトの身体になっても、
風を感じる事は できるのだろうか…



( ………


…無駄だと分かってはいながら
聞かずにいられず、おれは重い口を開いた。


『 もう『戻れない』のか…?

『 あァ。
  戻れねぇし、戻るつもりも無ェ。


『 …どうするつもりなんだ、これから…

  きっと、天使達が放ってはおかないぞ。
  最悪、咎人として…
  追われる事になるかもしれない。


『 元々『追われる身の上』なんでな。
  ンな事ァ屁でもねェよ。

  だが…流石に このナリじゃ、
  地上じゃ動きにくいか。

  ま、しばらく魔界にでも降りて
  気ままにやるさ。


『 そうか…


『 このチカラで一旗上げて
  一国一城の主…ってのも
  悪くねェかもなァ!

  玉座の両隣りに美女を侍らせて、こう…
  でけェ うちわで扇いて貰ってよ!


『 なんだよそれ…


『 男の浪漫の分からねェ
  野郎だなオイ?

  アレだ、お前ェも雇ってやろうか?
  年中門番だけどなァ!


『 ははっ…要らねえよ!
  お前に仕えるなら死んだ方がマシだ。

『 あァ?そこまで言うかァテメェ…

『 グラコスに仕えた方がマシだ。

『 おい ぶっ殺すぞテメェ!!

『 ははは!


…冗談を言い合うのが、
なんだか随分と久々に感じてしまった。
つい さっきまで
軽口を叩き合っていたというのに。


( やれやれ、
  身体がジア・クトになっても…
  ゲンはゲン、か。


…おれは少し、悲観的に
なり過ぎていたのかもしれない。

たとえ姿が変わったって。決別したって。
あいつが元気で生きてゆけるなら…

…そう思えてきた。



☆  ☆ ☆   ☆   ☆


『 そんじゃ、
  うるせェ奴らが集まって来る前に、
  そろそろ ずらかるとするぜ。

  子分どもに聞かれたら とりあえず…
 『ゲンはバックレた』とでも…
  ま、適当言っといてくれや。

『 わかった。
  落ち着いたら ちゃんと
  事情を、説明しに行けよ。

『 へっ、気が向いたらな。
  

ゲンはそう悪ぶると、
背を向けたまま片手を上げた。
おれもまた、奴に背を向けて笑った。


『 じゃ…
  もう会う事も無ェだろうが。


『 ……おう。


これで、完全な決別、か。


…そう思った、その直後だった。


不意に、風を切る音と、妙な殺気を感じ、
おれは咄嗟に身を翻した。

風圧と共に、高速で我が背中スレスレを
通り過ぎて行ったのは…

振り抜いた、ゲンの拳だった。


『  えっ…?


その一撃で終わらず、奴は続けて
おれに殴りかかってくる。

普段のゲンよりも何故か大分、
動きが鈍かったので なんとか躱し続ける事は
できたのだが…


『 おい、おいおい待て!
  ゲンお前!言ってる事とやってる事が
  めちゃくちゃじゃねーか!


その言葉を受けて…ゲンはなんだか、
『不思議そうな顔』をした。


『 あん?俺、何かしたか?

『 …はっ!?!!?


なんだ、どういう事だ…
何が起こっている…!

続いて攻撃を仕掛けてくるゲン。
ワケも分からないまま、おれは対応に追われる。

その最中でようやく、
奴自身、自分が何をしていたのか
気が付いたようだった。


『 ちっ…!
  そう言う事、かよ…!!

『 なんだ!
  どうなってんだよゲン!


『 すまねェ…!
  俺はどうやら…!
  『 賭け 』に負けちまったらしい。


ゲンは、悔しそうに舌打ちした。
それを聞いて おれも、おおよそ、
この最悪な状況を察したのだった。


~つづく~
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