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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2024-08-24 22:41:28.0 2024-08-25 10:35:00.0テーマ:その他

創生と創失・下(※ver7.0までのネタバレ注意)

『【消える】って…それは、
  死んじまうってことかい?


…天使のおっさんの言葉の選び方に
なんだか妙な違和感を感じたので、
それを率直に質問にしてみる。


『 いいや…ふむ、そうさな、
  …どこから語ったものか。


それを受けて 彼は腕を組んで、
思案するように短く唸ったのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 ザラよ。先の戦で、貴様が己の剣や拳に纏わせて  使ってみせたと言う そのチカラは…

  【創生の魔力】。

  …おそらく、それ そのモノだ。


『 創生の魔力…


【創生の魔力】【創生のチカラ】…
旅をしていて、そういった単語を聞いた事は
何度かあるが…


『 実は、それが具体的には
  『何』なのかは、
  イマイチ理解できてないんだよな…


苦笑いで後ろ手に頭をかく おれを一瞥して、
おっさんは呆れ笑いした。


『 創生の魔力とは。
  【 森羅万象の根源たるチカラ 】。
 
  神や天使、人…動植物といったあらゆる生命は
  当然の事。

  果ては 命持たぬ その辺の石ころに至るまで…  世界に存在する、ありとあらゆる物質は、
  かのチカラによって形作られておるのだ。

『 万象の根源たるチカラ…か。
  解るような、解らんような…


『 当然ワシや貴様も、
  このチカラによって、存在を保っているワケよ。
  もしそれが…己に備わった『創生の魔力』が、
  完全に枯渇したならば。
  その存在が、どうなるか…わかるか?


おっさんがニヤリと口角を上げて、
おれに指を突きつける。
話が繋がって、おれは あっ、と唸った。


『 そうだ。
  物質に備わった創生のチカラが
  完全に枯渇してしまった状態を、

  【 創失 】と呼ぶ。

  『創失』は、ただ『死ぬ』のとは、
  ワケが違うぞ。


☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 人は死すとも、その魂は残ったりするが…

  『創失』は違う。
  何せ、人の魂や精神すらも、
  創生のチカラによって
  成り立っておるのだからな。


『 創失?すると、
  魂すら消えてしまうのか?


『 そんな生やさしいものではないわ。

  そうだな…例えば貴様という存在が
  創失したとしよう。

  そうなれば、魂を含めた貴様の全てが
  この世界から消えてしまうのは勿論の事…

  創失した瞬間。
  貴様がこの世界に生きていたという事実。
  そのこと自体が…貴様を知る者、知らぬ者…
  ありとあらゆる人々の
  記憶からも消え去る事になる。


『 はっ?


☆    ☆    ☆ ☆   ☆   ☆


『 それだけでは無い。

  他にも…貴様の事を綴った記録や文献も
  世界から全て消失し…貴様は
 『最初からこの世界に存在していなかった事』
  になってしまうのだ。

『 んん!?
  どういう原理でそうなるん、それ!?

『 さあ…詳しくはワシにも解らん。
  何せ、創失したモノは忘却されるのだからな。
  今貴様が突然、創失したとて…
  ワシには知覚すらできんというワケよ。

  もっとも、神々などの人智を超えた存在ならば、  創失という現象を知覚し
  覚えていられると聞いた事はあるがな。

『 なんってこった…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 貴様があの戦の後、
  3日間目覚めなかったのもおそらく…
  創生のチカラを放出し過ぎたのが原因よ。

  命の危機にあって、本来、己の存在を
  維持するためにセーブしていた
  『創生のチカラのリミッター』を、
  無意識の内に解除していたのだろうな。


『 な、なあ、もしかして おれ、
  チカラ使い過ぎて
  もうすぐ消えちまうとか、あり得たりする…?


『 なあに、心配するな。
  あらゆる生命は、存在しているだけで、
  自ら創生の魔力を生み出し続けておる。
  
  一気に枯渇さえせねば、
  そうそう創失なんて事態にはなるまいよ。
  貴様が無事、目を覚ましたのがその証拠。

『 そうか…

『 だが、コレが相当
  危険なチカラの使い方というのは
  理解できたろう。あまり無茶をするなよ。

『 あ、ああ…胸に刻んでおくよ。

  誰の記憶からも消えちまうなんて…
  なんか寂しいし、な…


なんだか、とんでも無い話を聞いてしまった…
おっさんと別れた帰り道、ぼんやりと考える。


( もしかしたら…おれにも
  忘れ去ってしまった大切な存在が…
  とかもあり得るワケだよな…


忘れ得ぬ人を忘れ去ってしまう。
そんな事が、本当に…?


( 創失、か。
  ゾッとしないな…



~創生と創失、了~
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