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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 133

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ザラターンの冒険日誌

2024-10-26 10:38:58.0 2024-10-26 17:20:01.0テーマ:その他

砂の記憶(6)(ver7.0までのネタバレ注意)

『 いやあ、すまない…!
  結局、道案内まで してもらう事に
  なっちまって。
  これじゃあ、どっちが世話になったのやら…


…オーガと錬金術師が、
キィンベルの細い路地を行く。
気恥ずかしさと情けなさ、そして申し訳なさで
縮こまって歩くおれを見上げて、
アレナは笑いをこらえんばかりだった。


『 いえいえ…お気になさらずっ…
  私も用事が…ぷっ!
  ぷふっ…!あ、す、すいません!

  だって…ザラターンさん、
  随分と旅慣れていそうですのに…
  ま、迷子って…!


『 こういう、きっちりと整備された都市は、
  どこ通っても同じ様に見えてきて、
  実は逆に苦手なんだ。
  もはや迷宮だよな、この街は。


『 迷宮っ…!?…ぷぷぷっ!
  あっ、でも…

  …私の案内は、
  必要なかったかもしれませんよ?

『 うん?


…アレナに促され、路地の行く先を見ると…
先程まで、まばらだった人影が、
徐々に増えてきているのが確認できた。

そしてどうやら、その人影の大半が、
一様に同じ方向へと歩いているように見える。


『 ほらっ、この流れに ついて行けば
  きっと広場まで行けますよ!


人の流れを見ながら、アレナは、
自分の用事も広場なのだ、と続けた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 今日の式典の最後に、
  メレアーデ様が広場で御挨拶される
  予定なんです。

  私もなんですが、きっと皆さん、
  それを一目見ようと向かってるんだと
  思います。

『 ああ…今日だったのか、
  メレアーデ王女の演説は!

  ならおれも、広場で
  仲間に合流できるかもしれない。
  おれ達も、
  『あわよくば一目』って話してたんだ。

『 おお~、それなら好都合ですね!


…そんな感じで、ぽつぽつと話しながら
広場へと歩くうち、
いつしか人の流れは、
『人混み』と呼べる程に変わり…

大通りも近づいてきて、路地には少しずつ、
露店や屋台も見え始め…
まるでお祭りのような賑わいになってきた。


『 おおう…自分が他所から来といて
  言えた義理じゃあ無いが…
  すごい混み様だな!

  やっぱ人気者なんだな、王女様は!


滅多にお目にかからないような
人混みを目の当たりにした おれは、
興奮気味にアレナを振り返るが…
彼女は、少し複雑そうな笑顔を返してきた。


『 アレナ…?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そうですね。
  メレアーデ様は、私達の…
  自慢の指導者です。

  この国は、ここ最近で、
  色々…本当に色々な事があって…

『 色々な、事…?


おれの質問に、彼女は少しためらった後、
何か語ろうとしたが…

丁度その時 通りで行われていた、
大道芸への喝采の声で
それは かき消され…


次に彼女が口を開いた時には、
話題は変わっていたのだった。


『 あ、ほら!
  大通りが見えて来ました!
  ここまで来れば、広場までもうすぐですよ、
  ザラターンさん!

『 あ…、ああ。


話を敢えて蒸し返すわけにもいかず、
おれは頭をかいて 仕方なく、
大通りに目を向けるのだった。


大通り。
人通りは先程より更に増え、
お祭りムードは最高潮に達している。

そんな喧騒の中…


『 やれやれ…
  呑気なものじゃ。


…近くで誰かが呟いた一言が、
やけに耳に残った。


印象に残ったのは おそらく…
まるで老人のような物言いなのに、
声色が、歳若い少女のように聞こえたからだ。

なんとなく、声の主を探してみる。


( うん?あの子…か…?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


淡い色の花柄ローブと、
同じく淡い色彩の、草木の刺繍の入った
ケープを身にまとい…

そのケープと一体になったフードを
目深くかぶって、
魔法の杖と思しき物を携帯している、
人間の、赤毛の少女。

歳の頃は、10代前半ってところか?


( 魔法使い…?
  まぁ、子供の冒険者も、
  別に珍しいもんでもないか。

  しかし、あの口調は…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


( アレか。
  10代の若者が拗らせがちの
  
  【 妄想中毒二心病 】

  ってヤツだな。
  おれも、若い頃はさんざんー…



『 ザラターンさん?

『 ハッ!!?
  ああ、いや悪い!
  ボーっとしてた!


錬金術師の声で、我に帰る。

結局、おれは いつの間にか
その少女を見失っていた。
…ま、別に いいか。


~つづく~
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