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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

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ザラターンの冒険日誌

2025-02-15 22:47:38.0 2025-02-16 22:11:53.0テーマ:その他

ビジター(4)(※ver7.1までのネタバレ注意)

一直線に駆け寄る おれに向かって、
黄色い巨竜の、異様に発達した 
“かいな“が振り下ろされる!

だが、おれはそれを避けない。
地に足踏ん張り、盾を上段に…!
“不動の構え“でもって迎えた。


『 ぬうんッ!!


我が身を覆い尽くさんばかりの巨腕の一撃。
大地を破壊せんばかりの轟音と衝撃波が
空気を揺らす。

その威力は、守りの戦技をもってしても
完全に殺し切る事は不可能なようで、
重く鈍い衝撃が この身に降りかかってきた。


『 ぐっ…ぬぅうッ!?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


奴はそのまま、地面に杭でも打つかのように
二撃、三撃と、我が頭上から掌を叩き付けてくる。

その威力も攻撃速度も、やはり
普通のギガントヒルズの比では無い!
おれは歯を食い縛り、防御に徹するが…
この攻めを、いつまでも防ぎ切る事は不可能だろう。

( しかし…!


刹那、後方から火球が飛んで来て、
奴の振り上げた腕に見事に炸裂した。


『 ふん、お前が地面に埋まってくのも
  また一興だったんだがな!

『 おいおい、勘弁してくれ!


ツキモリの中級の火炎呪文である。
火球は奴の皮膚を僅かに焦がした程度のようだが、
まったく効いていないワケじゃ無さそうだ。

火炎呪文は そのまま、
おれの背中を器用に避けながら矢継ぎ早に放たれ、
弾幕となって巨竜を襲う!

竜は たまらず身をよじって大きく吠えると、
怒り狂った眼でツキモリを睨み付け、
おれを無視して突進しようとするが…


『 おっと、悪いが通行止めだ。


おれはそれを許さない。
戦技によって飛躍的に重量を増した我が身は、
竜の進撃をも阻害する城壁となる。

そして。
火球と共に、後方から流れて来る
場違いなメロディ…エスタータの演奏…は、
我が体力を徐々に回復させてゆき、
おれは息切れを気にせず防衛に専念する事ができる。

この連携こそ、
単体の強敵と相対する場合の
おれ達の常套手段。


だが。
奴は それだけでは御し切れなかった。


竜の動きが止まったと思った次の瞬間。
おれはふと、頭上から異様な殺気と熱を感じた。

見れば、巨竜の口元が煌々と輝いている!


( しまっ…!?
  狙いは…おれじゃ無い!

『 大火球のブレスだ!逃げろォォッ!!


我が叫びに、
急いで散開しようとする後衛。
ダメだ。時間は無い!

後方に向かって全力で走れるだけ走り、
ブレスを放つ寸前の竜に向き直る。


『 うらァァ!来いッ!
  やったらァァッ!!


竜を見据えて仁王立ち!
デタラメな気合いは時に好機を呼び込み、
仁王立ちは“スケープガード“へと
昇華する!


( …とでも思っておかなきゃ
  生きた心地がしねぇよォォッ!!


そして不本意ながら、
狙い通り我が身にぶち当たり
大音量で爆散する大火球!


『 ぬぅおぉおァ熱っちィィッ!!


凄まじい熱と衝撃が我が身を襲うが…

左手に装着した、ブレス攻撃を遮断する
錬金術が施された盾が輝いて、
そのダメージを軽減してくれた。

決して無事とは言えないが…
思った程、重症でもない。
うむ上等だ。


間髪入れず。
仁王立ちしたままの おれの肩を
誰かが蹴った感触がした。


☆   ☆   ☆   ☆   ☆


爆炎がもらたした黒煙に紛れ、
我が肩を踏み台に、ツキモリが
空中に跳びあがったようだ。

その口からは、
最上級の火炎呪文の詠唱が紡がれている。

だが。


『 ツキモリあぶないっ!!


緊迫したエスタータの声。
黒煙から飛び出した魔族の姿を、
巨竜が目敏く見つけ出したのだ。


『 ちいッ!


おれは再び、竜に向かって全力で走った。
走りながら黒鋼の剣に、急いで闘気を纏わせる。


『 ぅおおッ!
  “ギガ…スラッシュ“ッ!!


稲妻を纏った剣閃が、巨竜の足を薙ぎ払う!
空中に気を取られていた竜は足元をすくわれ、
見事に転倒した。


『 ナイス、鬼!
  “ メ…ラ…ガイアー“ッ!!


そして、ツキモリの放ったこの火炎呪文が、
そのまま この戦いの決め手となったのだった。


☆   ☆   ☆


戦い終わって。


『 ひぃえー、終わった終わった!
  結構肝を冷やしたな。

『 まぁ僕の敵じゃ無かっ…
  ん、なんだこれ…?ホネか?

『 何かの素材になったり?
  高く売れるかな!?


…魔瘴のような紫の霧と共に消えゆく
巨竜の身体から、淡い紅に輝く一本の
『ホネのような物』だけが残ったので、
戦利品として一応回収することにする。

その後、傷の手当てなどをしていると…

先程の少年がそろそろと、
おそるおそるな様子で戻って来た。

…のは良かったのだが…



~つづく~
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