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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 136

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ザラターンの冒険日誌

2025-02-22 11:10:21.0 2025-02-22 21:25:54.0テーマ:その他

ビジター(5)(※ver7.1までのネタバレ注意)

『 し、死ぬかと思ったー…
  助けてくれて、あ、ありがとう…!


戻って来た少年は、
おずおずと礼の言葉を口にした。

歳の頃は多分、16辺りか。
青い瞳と、それよりも更に深い青のクセっ毛が
印象的な少年で、その身には…

旅人用の頑丈な服の上から、堅い革鎧と
風に たなびく程長い 赤のマフラーを身に付け、
腰には ごく一般的な鋼鉄の剣を帯びている。
…駆け出し上がりの戦士…ってところか…?


『 怪我は…うん、無いっぽいな。
  おれらも この先に用があったもんでね。
  ついでだ、気にするな。

『 そゆこと!
  ま、あんなの あたしらにかかれば 
  スライムを握り潰すようなもんよ!

『 お前は演奏会してただけだろが。
『 う、うるさいなツキモリはっ!


こちらの受け応えに少し安心したのか、
クセ毛の少年は顔を上げ、
笑顔になって我々を見回し…


『 あ、ありが…ッ!…!


…もう一度 礼を言おうとして、
何故か そのまま固まってしまった。


『『『 ? 』』』


そして静寂の数秒間。


少年は、我々が予想だにしなかった事を
叫び出すのだった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 えええええーーーッ!!?
  『赤鬼』と『半魚人』んんんッ!?!!?

『『『  !!?  』』』


…一瞬、ワケが分からず
こちらも混乱したのだが…

おれはエスタータと顔を見合わせ、
きょとんとしたまま、お互いを指差した。


( なるほど…言葉から連想するに、
  また『アレ』か…


…直後、事情を理解したらしき
吟遊詩人の頭の先から、
ふつふつと湯気と怒気が立ち昇り始める。


『 ……だっ…!


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 だぁれが!マーマンダインだーッ!!

『 ぷっ…!
  誰も そこまで言ってねェだろ…


エスタータの言葉のチョイスに
虚をつかれて吹き出しそうになるツキモリに、
少年が性懲りも無く指を指す。


『 えーと…ハエ男?『 殺すぞ?
『 ひいっ!


…少年はおそらく、
『見た事の無い種族』に驚いているのだろう。

長く旅していると、
たまーにこういう場面に出くわす事はある。


( ……そういや、
  ちょっと前にも似たようなことが
  あった気がする…
  んん?いつ…だっけ…?

  

まあ別に、珍しい事でもないか。

と、思考を打ち切りかけたところで…
おれはハッとなった。


『 いや待て…ここはオーグリード大陸の
  奥地も奥地だぞ。

  他の種族はともかく、
  オーガを知らない、だって…?

  たとえ他所からの旅人だって、
  ここまで来るのに、一人のオーガも
  見てないなんて有り得ないだろ。


…この辺りに、
人間族の隠れ里でもあったりするのだろうか?
幻の『エグゼリア王国』とか、オーグリードにも
人間達中心に住む場所は、無い事も無い。

…にしたって、オーガと一切関わりが
無いってワケにはいかないだろう。


( なんだ、この違和感は…?

『 あ!
  ね、ねえ…!


ふと、エスタータが何か閃いた顔で手を挙げた。
その顔を見て、おれもまた、
『もう一つの可能性』に気が付いた。


オーガも、ウェディも、エルフ(魔族)も
見た事が無いらしき、人間族の少年。

バカンウグレという、この場所。
そして……


異世界の噂。

  
三人、再び顔を見合わせる。


( つまり この子まさか…!
( だとしたら辻褄は合うが…


アストルティア事情に疎いツキモリだけが、
つまらなさそうに あくびをかいている。



『 あ、あの~…



当事者置いてけぼりで話し込む おれ達。

それに困惑した様子で、
少年は申し訳無さそうな顔をしながら
ゆっくりと口を開いた。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆



『 あのぅ…オレ…
  何かマズいこと…
  やっちゃいました?




『『『  ………   』』』





☆   ☆   ☆ ☆    ☆    ☆



木枯らし吹き抜ける、バカンウグレ山道。


おれ達は みたび、顔を見合わせるのだった。




((  ち、チクショーーッ!! ))



( …なんで悔しがってんだよ、お前ら…



~つづく~
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