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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: レンジャー
レベル
: 137

ライブカメラ画像

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ザラターンの冒険日誌

2025-10-18 22:12:35.0 2025-10-19 20:50:24.0テーマ:その他

ストレンジャーズ(24)(※ver7.1までのネタバレ注意)

『 なんだ…イルシームか。


おれ達の会話に割り込んできた
漆黒の板金鎧を着込んだ男を、
ジーガンフは『イルシーム』と呼んだ。


( イルシーム…そうか、彼が。


『 ふ…邪魔をしたか。

  街外れの方から異様な闘気の高まりを感じて
  様子を見に来てみれば…
  お前達が何やら
  面白そうな事をやってるじゃないか。
  少し興味を引かれてな。


そう肩をすくめる黒衣の男。
…そう言えば昨晩、
エックスさんと共に凱旋した者達の中に、
彼の姿もあった気がする。

人間族にしてはかなりの長身で、
黒々とした豊かな髭を蓄え、それと同じ色の
長髪をたたえた黒衣の騎士。

まるで黒獅子を思わせるような風格あるその姿は、
一度目にすれば忘れるべくもない。
なるほど、彼がこの国の英雄ー…


『 そちらはザラターン殿だな。
  救援物資を届け、街の防衛にも
  尽力してくれた、とリズクから聞いている。
  どうか俺からも礼を言わせてほしい。

  アマラークを守ってくれた事…感謝する。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


…まるで物語の挿絵の英雄に見入るように
黒衣の騎士を呆けて見ていたおれは、
頭を下げる彼を見て、ハッと現実に引き戻された。


『 あ、いや…!
  おれ達はただ、荷運びに雇われて!

  防衛に加わったのは別に…!
  そう、成り行きで!…なので!
  あ、頭を上げて…下さい、イルシーム卿…!


不意を突かれて しどろもどろになるおれ。
横目に、ジーガンフが腕を組んで
ニヤニヤ笑うのが見える、ちくしょうめ…

そんな様子を見て、
イルシーム卿は声を上げて笑った。


『 『卿』はよしてくれ。
   …そんな大層な家柄でも無い。

   ザラターン殿はジーガンフの友なのだろう。
   ならば俺達も無礼講というのはどうだ?


黒衣の騎士の突然の提案に面食らい、
彼から視線をそらして隣の友の顔を伺う。
ジーガンフは腕を組んだまま、無言で頷くのだった。

『 り、了解した。では改めて…
  おれの名はザラターン。
  アストルティアから来た
  しがない冒険者だ。

  街の皆が皆、あなたの名を出すものだから
  是非、一目会ってみたいと思っていた。
  よろしく頼む、い、イルシーム…!

『 アマラークの戦士、イルシームだ。
  歓迎しよう、異郷からの まれびと…
  ザラターンよ。

  そして。お近づきのしるし、
  と言うワケでも無いのだがー…


イルシームは苦笑しながら、左手に下げていた
『バスケット』を、おもむろに差し出してきた。
何だろうと中を見てみれば…

なんと、色とりどりの焼き菓子が、
所狭しと敷き詰められている。


『 これは、お菓子…?

『『祝いは酒よりも菓子がいい』と伝えたら、
  リズクの奴…本当に山ほど用意させてきてな…

  甘味の類は好物だが、到底、食い切れん。
  苦手じゃなければ付き合ってくれ。


そう言って、イルシームは再び肩をすくめた。
この厳つい黒衣の騎士は甘味好きなのか、と、
少しずつ親近感が湧いてくる。


『 ははっ…!
  おれも甘い物はわりと好きだ。
  喜んで協力させてもらうよ。

『 そうか、助かる。
  ふ、お前とは気が合いそうだな。
  

『 お前ら…まったく、締まらん奴等だ…


笑い合うおれとイルシームを見て、
となりの武闘家が、腕を組んだままの状態で
嘆息するのだった。


『 お?
  ジーガンフ、犬の形のクッキーもあるぞ。
  犬、好きだったよな?


『 ………



☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 ふん…荒事かと思って駆けつけてみりゃ、
  おっさんども三人で『お菓子パーティ』…?
  はぁ…いったい どういう状況だよ…


『 よく分かんないけど…
  いいんじゃないかな。

  三人とも楽しそうだ。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


月の大きく欠けた、星月夜。

ゼニアスの淡い星明かりが、
脅威の去ったアマラークの街を
優しく照らし続ける。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


吟遊詩人の爪弾く
穏やかな竪琴の音色と共に。
かくして宴の夜は、ゆっくりと更けゆくのだった。



~つづく~
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