
前回の日誌の続きとなります……。
気になる方は先にそちらをご覧下さい。
これは実際に私が体験した話です。
私にはいわゆる「霊感」というものはなく、
不思議な体験をしたことはありませんでした……。
そう、あの留守番電話を聞くまでは……。
あの後、なんとも言えない気分で家に着き、友人Kを見送ったあとですぐに眠りについてしまいました。
いつもなら、常夜燈をつけておくのですが、
その日は何故かつけていませんでした。
暫くして……、
ふと、部屋の中に何かの気配を感じたのです。
(あ、これはヤバいやつだ……)
鳥肌がたつのがわかりました。
目も開かないし、身体も動かず声も出せない。
なのに意識だけはハッキリしている……。
(金縛り!?ヤバいヤバい)
今まで体験したことの無い焦りと共に、悪寒が。
そして……
フフ……フフフ……
(あぁ、あの声だ……)
耳元で聞こえてきたのは、電話越しに聞こえた
あの男の笑い声でした……。
フフフ……ゾ……ルゾ……。
どんどん声が大きくなっていったと思ったら、
ピタリと音が無くなり……、そして……
「イルゾ!!!」
うわぁぁぁぁぁ!!!
声にならない声を上げて飛び起きました……。
慌てて電気とテレビをつけて、布団を頭から被り、
その夜は寝られませんでした。
そして、部屋で奇怪な現象が起こり始めます。
部屋に飾ってあった掛軸が激しく動き出したり、
部屋に入った瞬間に髪の毛が全部逆立ったり、
アイドルのポスターの唇の部分がシワシワになっていたり、
ツ○ヤで借りてきたアダルトビデオがデッキの中から取り出せなくなったり……。
寝る時も金縛りは当たり前になっていました……。
しかし、慣れというのは怖いもので。
4日目あたりから、だんだんと
「またかよ」
となり、そして5日目……。
耳元でまたあの声が聞こえてきた時には、
動かない身体を無理に起こそうとしながら、
「いい加減にしろ!なんで男なんだよ!」
と、理不尽に強く念じたところ、
ふっと身体が楽になり、それ以降は奇怪な現象は
パタリとなくなりました……。
以後、金縛りになることも無くなり、友人のKも
Mさんとは別の人と結婚し、幸せに暮らしています。
今回、1番怖かったのは……
デッキから取り出せなくなってしまって、
返せなくなってしまったビデオの事をツ○ヤに言う際、
店員さん(女性)に
「なんて言うタイトルですかー?」
と聞かれ、
「ド、ドスケ○ジョシ○○セイ ……4ジカンSPデス……」
と言わなければならなかったことでしょうか……。
気になるといえば……
我が家には愛猫がいますが、たまに何も無い空間を
じっと見つめている時があります……。
もしかしたら、そこには……
ここまで呼んでいただきありがとうございます。
お憑かれさまでした……。