みなさま、こんにちは。
ウィルカです。
今回の日誌の記事はセンシティブな内容を若干含みますので、ご閲覧の際には予めご留意願います。

さて。
メギストリスの都のサーバ1に行くと、その日の「日替わり討伐」の最高ポイントを引き当てた方々が討伐を配布している光景を、みなさまも一度はご覧になられたことがあるのではないでしょうか?
日替わり討伐の配布は、私がドラゴンクエストⅩをはじめた十数年前にはすでに行われていました。
当時は有料だったものが、いつのころからか無料で配布されるようになっていて、かく言う私もこれまでに何度も討伐の配布を行ったことがあります。
対価も貰えないのに「タダ」で日替わり討伐を配ってなんの得があるの?
と思われるかもしれません。
たしかにお金は手に入りませんが、そのかわりに「自己満足」という名の精神的な報酬を、日替わり討伐の無料配布を行うことによって、不特定多数のみなさまからたくさん得られることができるのです。
みんなから感謝される。
自前のドレアを見せびらかせられる。
たまにそのドレアを褒めてもらえる。
…などと、一種の承認欲求に似たものを満たせることこそが無料配布を行う最たる理由で、少なくとも私の場合は、そうであると言い切れます(笑)

そんなある日のこと。
その日はちょうど連休の初日で、運良く日替わり討伐の最高ポイントを引き当てた私は、予々(かねがね)から胸に秘めていた「ある計画」を実行することにしました。
『12時間耐久☆日替わり討伐無料配布』
その日のために用意していたデジタル式のカウンターを使って、正午から夜12時までの12時間のあいだに、どれだけの人たちに日替わり討伐を配布できるかを計測してみるという、ちょっとした個人イベント的なものでした。
…「完全にリアル捨ててるな笑」当日の朝6時に告知のための日誌を公開して、胸を躍らせながらイベントの準備をしていた私に、唐突にフレンドチャットが入りました。「もっと有意義なことに時間を使えよ」
それは、私の数少ないフレンドさんのひとりからのメッセージでした。
そのフレンドさんは数年前にドラゴンクエストⅩを休止して以来、ずっとこの世界にはインしていなかったのですが、スマホのツールを使って、リアルの世界では何時間もチャットをするくらい、お互いに気の合う間柄でした。

「はあ?」
自身の人格を全否定されたように感じた私は、いつもの温厚な自分からはリアルでも想像できないよう乱暴な口調で、すぐさま相手に「反撃」を浴びせました。
「なんで『他人』のアンタに、そんなこと言われんとダメなん? いつもがんばって働いて、自分の稼いだお金で、たまの休日に好きなゲームをするのがそんなにアカンの? アンタも学生のころは、徹夜でずっとゲームしてたでしょ? 他人から、ひとの楽しみをとやかく言われる筋合いはないから!」
…「へえ。結構言うじゃん笑」普段おとなしい私が珍しく感情的に言い返してきたことを意外に感じたのか、スマホの向こう側から返ってきた彼女の言葉は、少しバツの悪そうな印象を受けました。「まあ、あまりのめり込まない程度にしなよ」
モヤモヤとした感情がずっと収まらず、最後にちょっとしたアクシデントに見舞われながらも、なんとかイベントを終えることはできました。

それから9ヶ月,
昨日、彼女の名前が、私のフレンドリストから消えていました。
あのやりとりをしてからも、何度かスマホのチャットで他愛もない会話をお互いに楽しんでいました。
彼女が私をフレンドリストから外した理由はわかりません。
でも、なにか思うところがあったのでしょう。
顔も名前も知らない、一生会うこともない、ゲームの中だけの「友だち」だったけれど、今まで楽しい時間をいっしょに過ごしてくれてありがとう。
あなたが、きっと幸せな家庭を築いてゆくことを願って。
ウィルカ
二人で語り合った「キィンベル」の想い出のベンチにて