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ぬくぬくどり

マメミム

[マメミム]

キャラID
: IB818-138
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: まもの使い
レベル
: 130

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マメミムの冒険日誌

2021-02-10 20:18:29.0 2021-11-08 16:48:30.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

長文)セレド

セレド編はせつないよね。おそらく多くのヒトが同じことを考えたと思うが、自分が来たときにはすでに手遅れでしたというシナリオはせつない内容にならざるを得ない。それでも感情移入させられるのは、それだけ丁寧にシナリオが書き込まれているからでここは素直に敬意を表したい。ところでフィーロは大人になったらとてもハンサムになると思う。


事の起こりを考える。門前町セレドの子供たちは、大人たちにちょっと厳しく育てられていた。なにしろあちこちの建物に入ればすぐに分かるが、彼らは親の代わりに店番や仕事ができるくらいきちんと躾けられている。リゼロッタの言うことを聞いて決まり事を守る。小さい子供の面倒を大きな子供が見ている。彼らに厳しく接したことを大人たちは後悔しているが、ハッキリ言ってセレドの子供はよそのどこに出しても恥ずかしくない立派な町の住民だ。

後にリゼロッタが見つけた本を読んでみると、子供たちが行った儀式は単なる「ごっこ遊び」でしかなかった。本に載っていた記録は5000年前のもので、大人たちだって古代リンジャハルを滅ぼした儀式のことなんか知らなかった。なにしろ古代リンジャハルの調査はヒストリカ・イズ・フレンドが行っている真っ最中だ。関係ないけどピヨきちルーペが欲しいので課金でもいいから売ってくれよと思う。

事件の原因を無理矢理見つけるなら、大人たちに隠れて廃教会で遊んでいる子供たちが事故に巻き込まれた。つまり廃教会で遊ぶのを止めなかった自分のせいだとリゼロッタは考えただろう。それで女王として子供たちを導いているのだから、彼女もやはり立派に育てられたセレドの子供なのだと思わされる。

この子供たちがいるセレドの町は、これからも立派な町としてやっていける。レンダーシアはどの町も村も問題を抱えているから、メルサンディやアラハギーロやグランゼドーラよりも、子供たちのセレドの方がしっかりした町に見える。大人たちのセレドの方がよほど心配で、後にサダクが現れたときにそれは露呈していた。そういえばドワ語で役立たずを指す言葉があった。

「おい ぽんこつ ども おまえたちが しっかりしろ」

セレドでは細かいところに子供たちの性格が描かれている。ルコリアの部屋の調度がきれいに二色並んでいるのを見ると姉妹の仲が窺えるし、衛士をしているボッシュとアッシュに話しかけてみると兄弟とも意外としっかりしていて頼もしい。美形に目が無いミラカの発言は別の意味で心配になったりするが、彼女がセリクとフィーロの薄い本のような邪悪な世界に没入する危険もないだろう。

では悪いのは5000年前に魔人召喚の儀式を行った彼なのか。古代リンジャハルが滅んだ原因が彼だったとしても、5000年後に本が発見されたことは彼の落ち度とは言い難い。本の著者が彼だったのか、当時の事件を知ったマデサゴーラかは分からない。

いずれにしても危険な儀式を行ったリゼロッタが、自分の責任から逃げるつもりはないだろう。そしてもう一人、臆病なだけで皆を止めることができなかったフィーロも似たことを考えている。リゼロッタは子供たちを導こうとしていたし、フィーロはあの時とは違って皆を止める勇気を持とうとしていた。子供なりに不十分でも、少なくとも彼らは事件の後も「成長することができる人間」なのだ。子供たちのセレドはこれからも立派な町としてやっていけるだろう。

ちなみに野暮な話をすれば、マデサゴーラの創造物が真世界に来ることができるかといえば、すでにザンクローネやグレイツェルの例があるし、ザンクローネに至ってはメルサンディでパンまで食べている。逆の例ならグランドタイタス号に乗った人はココラタの浜辺で暮らしている。方法さえあれば子供たちが故郷に帰ることはできると思うが、それはエテマメや他の誰かが自己満足で手を貸すべき話ではない。

個人的には子供たちが故郷に帰るくらいなら、大人たちが方法を見つけて、子供たちのセレドを訪れるほうがよほどありそうな話に思うのだ。だがセレドからグランゼドーラまで安全な街道を敷くよりも、演奏を取り戻したセリクが遠く旅をして子供たちに会いにいくほうが先に実現しそうな気はしなくもない。そのときは、エテマメもセリクの護衛くらいはしてやってもいい。そんなことを思いながら、今日もエテマメのマメテントにはトゥーラのガラスランプが回っている。

なにしろセリクも大人になったらとてもハンサムになると思う。

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