姉ミムメモが残した、エテキューブとかいう箱で過去の世界に行くマメミム。ヒストリカイズフレンドと調べた5000年前の文明は、発展したわりにシャーマニズムが横行してるなあとは当時の感想だが実際に訪れたドミネウス邸での扱いを見て確信する。
ああこのひとたち原始人だ。
完全武装で貴族?の邸宅に現れたマメミムから、武器ではなくこれは王国のものに違いないとエテキューブを取り上げる。客人の荷物を盗んだメイドを主人が無罪放免する。しんだ妹そっくりの人形に妹の記憶を植えつける。ちがうちがうそうじゃない。行動に一貫性をもたらす「ルール」が存在しないから、一事が万事感情が優先されている。
エテ王国のひとは時の指針書に従い生きている。憲法にまで指針書を守れと書かれてる。指針に強制力はないけど憲法なら刑罰つくれば処罰もできる。そして指針書は王様が書き換え自由。マメミムはこれによく似た制度を知っている。まじない師を兼ねる酋長がみんなを束ねる集落だ。エテーネむらとおんなじだ。
王都の外にはなんもない。水道も街道も農地もない野趣あふれる世界がある。えらい人の住居や施設が空にある。たぶん国土がつくれないから、災害があったら建物ごと逃げちまうつもりなんだ。オーガは岩山を切り拓いたよ?ポピンプ(プクリポ)は果樹園を作ったよ?エテ公たちは、刃物を持ってもレーザービームを持っても棍棒のかわりにしか使わない。だから原始人なのだ。
グランゼドーラが滅びる未来を回避する。
ルシェンダOBAさんに頼まれたけど、マメミムが見たのはこれは滅びるよというエテ王国と、滅びに立ち向かわず逃げ出しそうなひとびとだ。でもグランゼドーラが滅びたらアンちゃんが哀しむしセリクが上演する舞台がなくなっちまう。うまのふんもひろえなくなっちまう。だからマメミムがんばるよ。
クオード坊ちゃんはいいやつだ。シス*ンだけど、自分でものが考えられるやつではある。指針書に疑問を持ち、ディアンジやザグルフに目をかけることができる。書き換え自由な指針書で王を告発するとか、ディアンジやザグルフが自分よりも強いことに気づかないとか、シ*コンだとか、惜しいところを克服できたらたいしたやつになれるかもしれない。
エテ王宮の事件と異形獣の騒動は、リンジャールと同じくパパスへの嫉妬が原因にあったらしい。ファラスの手記を書いた本人がイケメン系バトルマスターだったことに驚いて、きみそんな外見だったん!?と思うがよく考えたらリンジャール以外はヒストリカイズフレンドの説明を聞いたマメミムの想像だから
「あれは君の好みではなかったのか?」
とか言われたらどうしようと気づかなかったことにする。ファラスは頼りになるけど、自分が仕えた相手を最優先する忠誠心のかたまりのようなひとだから、守るべきものを守ってくれたらそれでいい。なにしろ声が井上和彦だから、マメミムが赤毛じゃなくてよかったと思う。
メレアーデは盗みを働いたポーラを許しちゃいけない。ドミネウス邸の主として、あなたのものを盗んだけど許してくれる?と聞くとかありえない。ポーラを追放して個人的に援助するならまだしも、この家ではメレアーデさえ説得できれば悪いことし放題になっちまう。
リンカの所業は、いまの倫理観に照らせば許されないけどエテ王国には倫理がない。だけど彼女の所業は妹シャンテを蔑ろにする行為だとは誰も気がついてない。生きているひとはそれでいいけど、しんだひとは救われない。
ベルマはまちがったことはしていない。ルールのない世界で指針書が正しいなら、彼女はこの世界にただひとつあるルールらしきものに従ってるだけだ。問題は指針書がルールでもなんでもないことに彼女が気がついてないことで、だから彼女は正しいこともしていない。バディンドが処刑されちまったのは残念だが、彼が罪を繰り返しても憲法には指針書を守れとしか書いてない。
そんなことばかり考える。
またまた登場した?黒い剣士だが、あれってたぶん行方不明のパパスだよね。マメミムは面識なくて面識のあるひとはこの場にいない、とかメタなこと考えちまうのはマメミムの悪いくせだけど、あんな能力を使えるひとは他に思いつかないもの。彼の外見もヒストリカイズフレンドから以下省略。
シナリオを先にすすめる前に、いろいろ確認しておこう。ドミネウス邸とイル・ラビリンスの本棚を見返すこと、ワグミカさんのけしからん水は30周年記念酒なのかどうか、王様も王宮もいなくなった王都のひとびとがどんなふうに変わっているのかいないのか。
ひとつだけ先に確認したことがある。マメミムが夜空の目印にしてる東の五連星。5000年前の空にも同じものがあって、ここが君のいる世界とおなじ空の下にあることを確かめる。