マメミムの冒険日誌

一見して地味に見えるけど、じつは叡智の冠のひとりに連なる由緒ある血筋の人物で、その才能は現賢者のひとりエイドスにも高く評価されている。だけど彼にはやらなければならないことがあるから、次代の冠にふさわしいのではないかと言われながらも、いまの立場に収まってる。

Ver.4を進めるなかで、何度か考えたのが「次の叡智の冠は誰だろう」ということだった。

叡智の冠はグランゼドーラに拠を構える賢者たちの集まりで、いまのメンバーはルシェンダOBAさんを筆頭にして賢者ビイドス賢者ブロッゲン賢者ホーローの名前がある。偏屈だったり変人だったり人を箸で指したりするけれど、賢者としても術士としても有能なひとたちの集まりだ。一千年前の賢者シュトルケもたいがいな性格だし、歴史から変人を除くと歴史が成立しなくなる、と言ったのは誰だったか。

だけど彼らは高齢どころか老齢だ。いずれ彼らが退いたあと、誰が継ぐにふさわしいかと考える。

筆頭格は魔瘴石を太陽石に変える術を発明したドルワームのドゥラ院長と、古代の遺失呪文を発見したエルフの学徒アサナギだろう。二人とも生まれつきの立場や才能じゃなく、強い意志とたゆまぬ探求心で知識にたどり着いたことを見ても、OBAさんが頭を下げて迎え入れてもよさそうな若き賢人たちの代表だ。

これに次ぐのが魔瘴の研究をすすめているカミハルムイのハネツキ博士、破邪舟の術を継承したネルゲル討伐の立役者フルッカ、第二次ゴフェル計画の技術者パルミオ博士あたりだろうか。技術者としてはペリポンもいい線いってるけど、彼が無職の道をすててまで役職に就くことはありそうにない。

フィロソロス門下生にはヒストリカ博士、ロッサム博士、ラミザ王子がいるけど、彼らは学究肌で賢者というにはタイプが違う。ルシェンダ門下のフィロソロスがそもそも叡智の冠ではないし、彼らには忘れられた知識や記録を探し出して、学問を世界に広めるという役割がある。

あとはそうした賢者や学者にまだまだおよばないけれど、学園のメンバーで学究肌のミランや、とんでも術士のラピスなんかも将来性はあるかもしれぬ。故人だったら惜しいのは独学で竜族の歴史と竜化の術にたどり着いたクロウズだけど、それならアサナギのライバルで天才と評された「命を失ったエルフ」もふさわしいということになる。錬金術を復活させた兄弟姉妹もいいけれど、現役の錬金術師で探究心があって地脈エネルギーの知識にも通じるディアンジとか意外な有力候補かもしれない。

ざっと思いついたのはこのあたり。

国とか現在の立場とかぜんぶ無視した妄想なら、ドゥラ院長とアサナギとハネツキ博士とフルッカの四人で、新しい叡智の冠が務まってしまいそうな気がしてくる。ドゥラくんかわいそうの気苦労が多い気もするが、いまの冠たちに比べたらみんなはるかにまじめだし、お弁当をかっこんだりイカ焼きでひとを指したりもしないだろう。いろいろ行儀や礼儀に問題のあるホーローさんが、叡智の冠のなかでは比較的まともなのだからたいがいだ。

そんな感じで調べていて、アストルティア創世記の頁に目をとめる。そういえば五大陸とレンダーシアの、かしこさランキングの上位三名には現役の叡智の冠たちの名前がない。なみいる賢者たちを抑えてあげられたのがカミハルムイのハネツキ博士、ドルワームのドゥラ院長、そして道具鍛治ギルドのマスター・バレクスだ。

このひとフィロソロス博士の知人らしく、博士の調査依頼で超音波ハンマーなるしろものを作ってもらうときに話をしたことしかない。なのだが道具鍛治職人をしていると彼の血筋を聞くことができるらしく、「レンダーシアに古くから続くいにしえの大賢者の後継者」だと言われているそうだ。

つまりこのひと、顔立ちを見てもシュトルケさんの後裔!?

血筋でも能力でも、ギルドマスターが務まる人望でも、次代の叡智の冠にふさわしい。道具鍛治職人を体験していないマメミムが詳しく知る機会がないことが、残念でしかたない。クエストでも設定でもできるかぎり調べるようにしているつもりでも、まだまだ知らないことがいくらでもあって学べることの多さを思い知らされる。どうやら次の世代になっても、叡智の冠にはいま以上にすぐれた人物が多そうだ。

ところでここまでシンイの名前がない。

ちょっとライバルが強力すぎてむりかなあと思うけど、ひみつの交換日記に彼の名前が出てきたことで「まだあきらめられてないよがんばれよ」とか考える。そんなふうに考えられてる時点でちょっと道のりはきびしいと思うけどがんばれよ＞無責任